SHERLOCK4-1 『六つのサッチャー』日本放送版、感想

    本国に遅れること七ヶ月。
    ようやく日本で『SHERLOCK4』の放送が開始されました。

    初見後の勢いのままに、ネタバレバリバリにえぐい感想を書きました。
    『4』の感想のはずなのに、最初の方は

    なぜ私は『3』と『忌まわしき花嫁』の感想を書いてこなかったのか

    について語っているという。
    まあツイッターにかまけてブログが書けなくなってたっていうのが大きいんだけど。
    それだけではないっていう話だけで、充分前振りが長くなりました。

    あと結構毒づいてます。

    それでもいい人はどうぞお読みください。





    今まで言えなかった本当のことを言います。
    私は『SHERLOCK3』は全話嫌いでした。

    一番の理由はシャーロックがかっこよくなかったから。私は吹きすさぶ風の中、不敵に笑いながら一人で佇んでいるようなシャーロックが好きだったんです。私は孤独なヒーローがすーきーなーのー。才能はあるけど孤独な男が、ただ一人の人間だけに執着しちゃうようなのがすーきーなーのー。
    二番目の理由は、シャーロックがろくに推理してなくて、頭悪くなってたこと。頭の悪い探偵に存在価値なんかないわー! 
    三番目の理由は、とにかく私はメアリーが嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで、出てくるたびにイラついてました。私がこんなにイラついているのに、妊娠なんかさせやがるから、彼女を嫌う私が人でなしみたいになっちゃうじゃないか、モファティスのバカーーー!!! 
    メアリーは、靴に入った小石のよう。ちっぽけで益体もない存在なのに、歩くたびにその存在を主張して、私を苛立たせる。
    もうあまりにも嫌すぎて、どうしたら一番いい形でこの女を退場させられるかをずっと考えてたんだけど。
    胎の子ごと爆殺するくらいしか穏便な方法が見つからなかった(どこが穏便だ)。あるいはもう全部シャーロックが7%溶液注入中に見ていた幻覚ってことにして、シリーズ4では全部なかったことにしちゃえばいいんじゃないかと思ってた。夢オチでいい。むしろそれで行こうってくらい思ってた。

    聖典全部読んだわけじゃないけど、聖典のメアリーって出してはみたものの(おそらく嫁を出さないとホムワトがゲイだと思われるという大人の事情があったからだと思われ。ほらあの時代の英国って、同性愛はまだ違法だったからさ。そのせいでオスカー・ワイルドやアラン・チューリングがひどい目にあったんだよ)。ドイル氏が扱いに困って、途中からしれっといなくなったようなキャラじゃなかったですか? 

    で、モファティスってガチシャーロキアンじゃないですか。そしてシャーロキアンというのは、「僕が考えた新しいホームズセオリー」を言いたくて言いたくて仕方がない人たちじゃないですか。あの人たちはそんなことばかり、100年以上も繰り返してるじゃないですか。
    モファティスもさ。「俺たちが新しいメアリー像を作ろうぜ!」みたいなノリで<あの>メアリー書いたんだと思うよ。だからメアリーがあんなおかしな造形になっちゃったんですよ。あいつら知識はすごいけど、基本的に女嫌いだし女を書ける人たちでもないじゃん。

    『忌まわしき花嫁』でも、女性活動家たちをKKKみたいなビジュアルで描写したことで、(ああこいつら本当に女が嫌いだし、権利を求めて声を上げる女たちをこんな風にしか描写できないんだ)ってはっきり言って萎えたわ。何で誰もあれ止めなかった。日本も大概女性蔑視がひどい国だけど、英国はもう少しましだと思ってた。
    それでも『忌まわしき花嫁』は、『3』よりはまだよかった。公式同人誌ver3.5だと思ってみればあんなものかって感じだった。
    そしてやっぱり私はオールバックのシャーロックより、黒髪もしゃもしゃ巻き髪のシャーロックの方が好きだということが分かった。
    だってオールバックだと顔の長さが余計際立つし(おい)。


    『SHERLOCK3』なんか私、日本語放送が待ちきれないから、無理やりネットで英語字幕出してみたのに。すごく解読するのに時間かかったのに、話が面白くないしイライラするし、結婚式シーンのシャーロックのスピーチが長くて恥ずかしくてシャーロックが貶められてるみたいで、もうこれは何の嫌がらせなのかと悲しくなってきて、メアリーを上げるためにシャーロック落とすのやめいってぎゃーすかわめきたくなって、でもこれは英語で見てるから細かいニュアンスが分からなくてイライラするのかと思ったけど、日本語版で見てもやっぱり面白くなかったから、1と2はあんなに繰り返し繰り返し見てたのに、3は全然見返してないし日本版円盤も買ってない。


    というのがトラウマになっていてですね。
    やはり期待が高すぎたのがよくない。ちょっと3の時は私も気合を入れ過ぎていた。
    というわけで、期待しないように頭をぼんやりとさせて、ネタバレも回避し、海外のサイトを見るのもやめて、日本語放送のことも考えないように考えないようにしてたら、日本語放送は本国放送から七ヶ月後っていう現在←(イマココ)。
    もうどれだけ日本ガラパゴスだよ。台湾だってとっくに放送済みなのに。
    今後も新作絶賛待機中のベネさんの映画とか公開されたって、日本は半年は待たされるんだろうから、これからはさくっと台湾行って見てくることにするわ。台湾はいいぞ。飛行機乗ればあっという間だぞ。下手に国内旅行するより安くて近いぞ。

    そういうわけで前振りが相変わらず長くなりましたが、期待値SAGESAGEで見た『SHERLOCK4』第1話。

    面白かったです。
    ああよかった。シャーロックがちゃんと推理してるよ。スマホ使い倒してるよ。映像もスタイリッシュでかっこいいよ。展開も超早くて心地いいよ。いい感じに原点回帰だよ。
    メアリーも退場してくれてよかっ・・・・・・たとも言い切れないけど。
    やつはとんでもないものを残していきました。シャーロックへの呪いです。
    あの女・・・シャーロックがまだ人間の感情に気づき始めたばかりの雛鳥も同様なのをいいことに、いらんことばかりインプリンティングしやがって。

    割と前シリーズではジョン・ワトソンにひどいことをし続けてきたシャーロックですが、今回に限っては、シャーロック全然悪くないぞ。
    そして今度はメアリー上げのためにジョンが下げられてる。誰かを上げるために誰かを落とす手法は私は嫌いですー。

    私はシャーロックが機械みたいなままでもいいし、ジョン・ワトソンが三大陸を制覇する男でも構わないんだけど。
    むしろシャーロックは、自分の仮説を証明するためにジョンのコーヒーに薬を盛るくらいの人でなしのままで構わないんだけど。むしろそっちの方がウエルカムなんだけど。
    なんでほぼドラマ独自のオリジナルキャラのために、主役たちがこんな風に下げられなくちゃならないのか。
    またメアリーが変な設定盛り盛りで、『ブラック・ラグーン』のレヴィみたいになってたし。

    しかし、赤子どうするんだよ。施設に預けるしかないだろ。モリーとハドソンさんに面倒見させる気か? 
    だからまだ胎にいるうちに爆殺しておけば、法律上の死人は一人ですんだのに(やめなさい)。


    実質最終シリーズとも噂されているらしい『4』ですが。
    変な設定また追加されて打ち切りになるより、人気があるうちに終わるが華って気がします。
    というか、やっぱりベネさんもマーティンも老けたよね(率直)。
    私は、老けてくシャーロックやジョンが見たいかと言われると、そうでもなかったりする。それならグラナダ・ホームズを見てればいいのでは?って思ってしまう。
    相方がグラナダ・ホームズのDVD−BOX持ってるから、見ようと思えばいつでも見られるんだけど、そういう安心感があるとかえって見ない。やはり萌えには飢餓感が必要。

    『SHERLOCK1』の何が新しかったかって、そりゃホームズが若くてスタイリッシュで、でも人に馴染めない高機能社会不適合者として描写されてたことでしょう。
    私シャーロック初めて見たとき「なんて綺麗な人だろう」って真顔で思ったもん。ものすごく精巧に作られたアンドロイドみたいで
    (はっ、これは樹なつみさんの漫画『OZ』(←超傑作SF)の1019!)とも思ったもん。

    兎にも角にも、生ける伝説を見届けられるのは貴重な経験だ。
    ようやくこのときがやってきた。続きも刮目して見るぞ。

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    Comment
    Re:
    こんばんは。
    感想お待ちいただいていたのですか。あいすみません。
    書く気はあるんです。
    が、今月は、シャーロック4の他に。
    中村倫也くんの主演舞台【怒りをこめてふり返れ】があったり。
    窪田正孝くんの主演映画【東京喰種】が公開されたりで。
    主にオタ活が忙しくて頭の中がざわざわしてました。
    そして来月はヨーロッパへの旅に出るのでその準備をしています。

    でも書く気はあります。気長にお待ちください。

    【忌まわしき花嫁】は、あのヒゲのジョン・ワトソンが、シャーロックの中で理想化されたジョン・ワトソンなのかと思うと。
    (・・・同人誌だ・・・)と思わずつぶやいてしまいました。

    シーズン4は、終わり方がクリフハンガーじゃなくて、ジャンプ漫画の最終回みたいだったので、明示はされてないですが、これで一区切りつけるんじゃないかと思います。
    10年後くらいにまたしれっと新シリーズ始めてもいいと思いますし。
    【ダウントン・アビー】みたいに、映画になるかもしれないし。
    もうホームズ家の話はいいので、単発の推理モノでやってほしいです。


    野田洋次郎さんと早乙女太一さんはよく似てますよね。なんとなくリートさんの顔立ちも想像できます。
    私の知ってるASDの子も、哲学者のように聡明そうな顔立ちをした、無表情の子でした。
    おはようございます。

    シャーロックシーズン4の新しい考察記事が出るのかなあと勝手に首を長くしていましたが、お忙しいようでしたので、もう一度この記事にコメントを残させていただきます。

    シーズン4は、1話だけ観られて、残念なことにそれ以降のエピソードはスケジュールの都合で観られませんでした。
    でも忌まわしき花嫁はこの記事を読んで気になったので、予習と思って視聴しました。(ここでもメアリーは出しゃばっていましたね・・・)
    ver.3.5同人誌。言い得て妙でした!
    白昼夢に必死になるシャーロックの姿が、どこか可愛げがありましたね。

    僕も、服装は小ぎれいにしているけれど、髪型もさもさのシャーロックが好きです。なんだか、アインシュタイン博士のような、浮世離れした変わり者の頭のいい人感が出ていたので。

    シーズン4がこれでラストという噂なので、真っ暗なロンドンの街を駆け抜ける彼の姿はもう見られないのが残念ですが、それでもシーズン4を最後まで観るのが楽しみです。

    記事の末尾の、シャーロックの容貌についてですが、ASの人は無表情の人が多くて顔がかっちりするらしく、整った普通の顔立ちをしていて、あまり老け込むことが少ないのだそうです。
    グレングールドなどは、美形寄りですけれど、その好例かもしれません。
    僕はと言いますと、野田洋次郎さんや早乙女太一さんや小池徹平さんや高橋克典さんに似てるとよく言われました・・・。
    Re:
    こんばんは。

    > 1,2の疾走感が感じられなかったからです。
    > むしろ1,2が良すぎたのかもしれません。

    ですねー。
    1、2はPaul McGuigan監督がメインで、私は彼の演出が脳のテンポとあってたと思うんですが。
    彼が外れた3以降は、後任監督たちがMcGuigan監督の手法をトレースしようとして、でもやっぱり違うマガイモノになってしまっているので、私の脳が受け付けなくなっているみたいです。

    私も、シャーロックにはジョンとの痴話喧嘩でどうこうよりも、推理していて欲しいです。
    こんにちは。
    僕も3は好きではありませんでした。
    1,2の疾走感が感じられなかったからです。
    むしろ1,2が良すぎたのかもしれません。
    難事件にシャーロックが不敵に快刀乱麻断つ推理する姿が好きでした。あの超人的で周りを気にせず切り込むやり方が好きでした。
    4はしばらくシャーロックが凹んでる姿を見ることになるのでしょうか…。
    その意味でもメアリー絡みは盛りすぎてしまったなと思います。
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