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    朗読劇『緋色の研究』感想


    朗読劇『緋色の研究』
    2012年10月12日(金)18:30〜  
    上映時間約1時間30分(休憩15分含)
    早乙女太一×窪田正孝

    http://www.tristone.co.jp/sherlock/




    すっげー楽しかった。
    公式ブログで紹介されてたように、本当にやんちゃなコンビだったね。
    http://www.tristone.co.jp/sherlock/blog/?id=24

    いやーもう、窪田君も太一君も、かーわいいのなんのって。

    ほら、二人とも身体能力がすっごい高いじゃないですかー。
    そして、どちらもエナジー持て余しちゃってる感じで、見た目はさらりとした草食系だけど、中身はどちらも天才肌なくせに暴走系じゃないですかー。
    それで、朗読劇な上に、太一君御御足お怪我中で、さらに動きが制限されちゃってたじゃないですかー。

    だからなんだか二人とも、見えないピンでソファに縫い止められてるようにも見えたけど。

    言葉よりも体の方が先行しちゃう、人並み以上に動けまくる二人が、その動きを制限されて、
    『その状態でどれだけのことがやれるか、見せてみろ』
    っていうお題を与えられて。
    それに対する二人の答えが、あれだったように思いました。
    シチュエーションと台詞だけ与えられて、演出は自分で考えてみる一つの『実験劇』・・・かな?

    いやー。私が想像してた『朗読劇』ではまったくなかったね。
    ていうか、台詞がほぼ入ってたみたいで、あまり脚本見てなかった。もう朗読じゃねえ。
    なんか二人ともソファの上でじたばたしてて、なんだか可愛かった(笑)。
    別に私は、聖典に忠実なものを期待してたわけじゃなかったし。
    窪田君と太一君が、なんかわちゃわちゃキャッキャしてて、
    「舞台で台詞を喋れることが楽しくて仕方ないっ!」 
    ていう姿が見られたので、もう個人的にはそれだけで十分満足です。

    あれが本当に『ホームズ』と『ワトソン』かって言われたら、そりゃ違うと思うけど。

    脚本はコンパクトにまとまってた。なんかびっくりするくらい聖典通りだった。
    犯人の独白そのままやってたのが、一番びっくりした。朗読劇なのに。あそこ退屈で全く面白くないのにw 聖典読んでない客は寝ちゃうんじゃないか?。ていうか、××××教がどうとかこうとかいきなり言われたって、宗教観がいいかげんな日本人にはわけ分かんないと思うけど、そこは全然考慮しないんだ。あれやこれやをナチュラルにdisってるのに、何も考えずに口走れる日本て平和だね。
    ていうか、そもそも素材自体が、朗読には全く向いてないよね(わー。今更根本的な欠陥を書いてしまった)。
    本気でホームズを朗読劇でやりたいんだったら、わざわざ4編しかない長編を選ばずとも、56編もある短編から、登場人物が少ない作品を選べば良かったんだよ。

    というわけで、原作の選び方にもまとめ方にも愛がなかったので、脚本・演出の毛利さんはおそらくシャーロキアンではない。
    シャーロキアンはもっとずっと偏執狂っぽい。
    シャーロキアンは、ホームズを語る時には『僕が考えた新しいホームズ解釈論』を入れずにはいられない生き物なのよ。愛が重すぎて認識が歪んで、時々トンデモホームズになってたりもするのだよ。それがオタクorフリークスの愛なのです。
    そして、役者は二人とも聖典を読んでないと思う。
    まあ、あの子たち、普段から脚本以外の本はあんまり読んでなさそうだしな(言っちゃった)。

    で。あの面白みのない脚本をどうやったら面白くできるかを考えて、演者の二人はああいう風にやってくれたんでしょう。
    その意気や良し。
    朗読にはなってなかったけど、見てて飽きなかったよ。
    だって、考えてみてよ。単に聖典をダイジェスト風にまとめただけの脚本を、普通に淡々と読んでみ?
    退屈すぎて、客席の半分は寝るよ。

    今だから言うけど、なんか舞台発表の頃から、
    (これ、別の企画がポシャって、急遽企画した穴埋め舞台なんじゃあ)。
    て、こっそり思ってたんだけど。
    実際見てみても、少なくとも毛利さんは、銀河劇場からの依頼の「外部仕事」としてやってるだけなんだなと思った。原作にも役者にも思い入れが何にもなさそうだった。

    以下どっかの劇場のプロデューサーが考えたかもしれないあれこれ。妄想です。
    「なんか演目やらないと赤字になる。そうだ、今ミステリとバディものが流行だから、ホームズにしよう。もう著作権切れてるし。あとは若手役者を適当に見繕って客を釣ればいい。朗読劇なら、人件費も抑えられる。よしこれだ!」


    的なノリで決めたんじゃないかなー。
    ええ妄想ですよ。
    ただの私の妄想です。


    太一君はともかく、窪田君は明らかに飛ばしすぎてた。
    でもまあいいや。
    最近の窪田君は重盛様みたいに、抑え気味の役柄が多かったから、久しぶりにはっちゃけてる姿が見られて、個人的には嬉しいよ。

    『トライフル』の時もはっちゃけてたけど、あの時は余裕なかったよね。酸欠か過呼吸で倒れるんじゃないか。鼻血でも出すんじゃないかと心配するレベルで、興奮&緊張してたね。
    今回は飛ばしてはいたんたけど、『トライフル』の時とは、自信の持ち方が全然違ってた。

    うん。だから、一報を聞いた時の感想にも書いたように。
    ネオ・クラシックなBBC版と、日本の若手イケメンの朗読劇を比較する気なんか、私には最初からなかったのよ。
    というか、そんなに内容自体には期待してなかった。
    ここは日本で、聖典は100年以上前に、英国で書かれたもの。
    時代も国の背景も全然違うものを、そのまま比較することに意味があるとも思えない。

    正直、現代人の視点で『緋色の研究』をそのまま読んでも、古典文学読んでるみたいで面白くないと思う。
    ヴィクトリア朝時代だったら成立したトリックも、現代では使えないし。


    <緋色の研究>より一部ざっくり抜粋

    ワトソン「ホームズ、どうして君は、犯人が赤ら顔だってことが分かったんだい?」
    ホームズ「よほど血の気が多くない限り、興奮してこれほど鼻血を噴き出すという事は考えられない。だから僕は思い切って犯罪者はおそらく頑丈で赤ら顔の男だと断言してみたんだ」
    ワトソン「素晴らしい!」



    何だその超理論!
    ワトソンもこれで納得すんなっ(笑)
    て、聖典は割と全編に渡ってこんな感じですけど、ツッコミどころをつっこみながら、ファンが自説をあれこれきゃあきゃあ言い合うのが、シャーロキアンの嗜みなんですよ。

    うん、だから、『シャーロック・ホームズ』の正しいアップデート最新版を見るなら、【SHERLOCK】を見ればいいんですっ。別にシャーロキアンでもない私が、強烈にハマっちゃったくらいに面白い。これは、多分世界でも5本の指に入るくらいのシャーロキアン二人が製作・総指揮・脚本やってるので、原作のエッセンス酌み取りまくりです。
    以前から、しつこくしつこくおすすめしてるけど、これ本当に面白いから。あまりに面白すぎて、あと2、3年はミステリドラマはこれだけ見てればいいかなってくらいに面白い。
    あ、でも、今度西田征史さん脚本の、<トトリ>は見るけどね。






    そして、日本的にローカライズされたホームズが読みたいなら、御手洗潔シリーズを読めばいい。




    窪田君と太一君が、本当に『名探偵』を演じるためには、二人ともまだあと10年くらいは必要だね。
    『リーガル・ハイ』の堺さんくらいに、高速早口でも聞き取りやすい、知性と説得力溢れる台詞劇が成立させられるくらいの力量と年齢を重ねたら、本来の意味での『名探偵』をやってもいいよ。




    以下、萌えポイント抜粋。

    <ジョン・ワトソン / 窪田正孝>

    大変斬新なワトソン像でした。
    だって、ホームズよりもワトソンの方がどうみても変人だった(!)。
    この解釈は本当に斬新だわ(笑)。

    声でかい。
    声変わり過ぎ。
    変顔し過ぎ。
    落ちつきなさすぎ。
    座ってるのに動き過ぎ。

    色々な意味で面白すぎて、高笑いを押さえるのに必死でした。
    窪田君本来の、

    『やっぱりこのひとなんかあたまおかしい』

    感じ(超絶褒め言葉です)が出ていて大変良かったです。

    How funny and CRAZY!!

    それが本当にワトソンらしいのかという問題は、この際おいておくけど。
    んー。でも、考えうる多数の解釈の一つとして、聖典が元々持ってる
    <ユーモア小説>
    の部分と
    <友情物語>
    の部分を強調して提示したら、こういうワトソン像になっても、そんなにおかしくはないんじゃない?
    良くもないけど。

    どうせなら昼と夜とで、ホームズとワトソンをチェンジして演じても良かったんじゃないかな、とちょっと思った。
    まあ、正直『今の』窪田君に、ホームズの知的さが出せるとは思えないけど(ひでえw)。変人部分なら素でやれるでしょう。
    あの、ちょっと内的エンジンがかかりすぎて、周囲を見ずに暴走しすぎて、周りがついていけずにひいちゃって、そのせいで自分の世界に閉じこもりがちな『天才の孤独さ』には、ちょっと通ずる部分があるようにも思ったよ。

    窪田君の身体能力は素晴らしいので、20代のうちは(今の彼にはそんなに合わない)朗読劇より、体使いまくりのアクション舞台とかをたくさんやらせて経験値上げた方がいいと思うので、関係者の皆様どうかよろしくお願いいたします。ていうか、この子やっぱり、体で喋ってるというか、体を動かさないと台詞が言えないタイプなんだと思ったわ。

    だから、前から言ってますけど、『傷だらけの天使』のアキラちゃんが、今の窪田君にはぴったりだと思うんですよ。誰か、舞台でも映画でもいいからリメイク企画を出してーー!!
    水谷さんは20代の頃はやたらと動けるチンピラ役ばかりやってたのに、還暦前にホームズみたいなインテリ刑事で大当たりしてるんだから。
    そんな偉大な先輩にあやかれるように、役者の世界でずっと生きていけるように頑張れ。私の中では2人とも『妖精俳優』枠に入ってるぞ。


    <シャーロック・ホームズ / 早乙女太一>

    太一君は、和風時代劇のイメージが強かったから、英国版コスチュームプレイはどうなんだろうと思ってたけど、なかなかどうしてハマってました。
    新感線の舞台や『薄桜鬼』で観た時よりも、台詞まわしが良かった気がする。
    あとやっぱり、舞台上での立ち居振る舞い方が、さらっと凄いね。喋ってなくても、客席に向ける視線とか、脚本を持ちかえる手の動きとか、ちょっとした仕草に惹き付けられる。

    でねー。
    ワトソンに褒められて、照れまくってるホームズが、かわいくてかわいくて、なんかもうほんと可愛くて、萌え死ぬかと思いました。

    ホームズは私の言葉と、それをいう私の熱心さとを喜んで、顔を赤くした。私はすでに気づいていたことだが、彼は自分の探偵術について褒められると、まるで美貌を讃えられた女性のように、敏感に反応するのである。
(緋色の研究より)






    私の言いたいことが、お分かりいただけたでしょうか。
    つまり、ホームズにとって、ワトソンから自分の推理を褒められるということは、
    愛の言葉を耳元でささやかれるのとほぼ同義なのです! しかも公式設定です。

    聖典の最先端ぷりって、ホント半端ないよねっ!
    まさかドイル卿も、100年以上たってもまだ自作が大人気どころか、
    <ブロマンス>とかいう言葉まで発明されちゃって、ホムワト(略すな)がブロマンスの代名詞になるだなんて、思ってもいなかったでしょうね!

    閑話休題。

    足の方は大丈夫かなー、って思ってたんですけど、足下は編み上げショートブーツ(っていうのかな?)で、ギブスも包帯の存在も傍目には全然分かりませんでした。
    足を組み替えたり、ソファに横向きに座ったり、結構動いてたし、カーテンコールでは立ってご挨拶もしてくれました。

    なんか今回、怪我のために他のお仕事が飛んじゃったりして、精神的にもショックが大きかったと思うけど。飛ばしたり延期しないですんだ『朗読劇』のお仕事があって、良かったね。
    若いから、怪我の回復は早いと思うけど、無理しちゃだめだよ。
    客が舞台に求めてるのは、『キラキラしたサムシング』と、『安全なスリル』で、役者が痛い思いをしたりすることじゃないからね。

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    Comment
    Re:>さくらもちさん
    > NHKで見た「シャーロックとワトソン」しか知らないので(すみません)
    グラナダ・ホームズですかね。
    私的にはホームズと言えば、アニメのわんこホームズでした。OPとED曲を覚えているので、観ていたことは間違いないのですが、内容はさっぱり覚えてません。多分キャラ設定だけ何となく把握したんじゃないかと。

    > で、ここで作品の事イロイロ知るのが嬉しいです(#^.^#)

    いや、結構あと付け知識で適当なことを言ってます。聖典はそんなにまじめに読んでないんですが(今読むにはさすがに内容が古すぎ、ていうかテレビではとてもやれない差別ネタ多過ぎで、別の意味で笑えます)、派生作品でホームズネタを結構覚えてしまったという。聖典そのものよりも、シャーロキアンが独自に編み出した「僕が考えたなんとかセオリー」みたいな、論説読む方が面白いですね。イロイロありますよ。『実はワトソンは女だった』とか「いや、女なのはホームズだ』とかね。なにをどうやったらこんなトンデモ結論が導きだされてしまうのか、実に興味深いです。

    私昼の回は観ておらず、夜の回しか観てないので、多分すれ違っちゃいましたね。

    窪田君も太一君も、そもそも年齢がキャラと合ってないので、変におっさん演技したら、単に滑稽なだけになってたと思うので、あれくらいぶっとんでたほうが、別物だと思えるのでかえってよかったです。
    どうせ窪田君と太一君のファンしかきてなかったんだろうし、純粋な聖典ファンがいたとも思えないです。

    > 辛口?個性的な記事をね(^_-)-☆

    え〜。なんのことですかあ?(しらばっくれ) 私常に全力で本当に思ったことをありのままに書いているのに。
    わたし的には(#^.^#)
    久々にコメントします
    わたし的には面白かったです
    単純に窪田君の演技が見たいのだからね
    太一君とのコンビにも期待してたし
    本をあまり読まない私にとっては
    NHKで見た「シャーロックとワトソン」しか知らないので(すみません)
    で、ここで作品の事イロイロ知るのが嬉しいです(#^.^#)
    表現方法が他の日と違っていてもOK!!であって・・・
    欲を言えば…夜も見たかっただけかな~くらいです
    ワガママは言えないので
    昼の部だけでも見れて良かったと思ってます
    あれっ、
    美夜さんとご挨拶したかったけど…できたのかな?
    記憶が…(笑)結構ヤバイかもね(-_-;)
    アッ、避けられてたりして…眼中に無いかな(笑)
    初めてご挨拶したマサ友さんにも逢えて嬉しい日でもありましたよ
    今後も記事を楽しみにしてますね~
    辛口?個性的な記事をね(^_-)-☆
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