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    『輪廻くん』感想 シーン2、3 

    カメさんのような歩みで更新中。やっと半分書けた。
    残りは、構成は出来てるけど、書くまでと書き始めてからが時間がかかるのですじゃ。
    あまり期待せずにお待ちください。
    長いのでたたんでおきます。お読みになる方は,<続きを読む>からどうぞ

    <いままでの感想とか>
    [09/14]『輪廻くん』 初日
    [09/19]輪廻くん 千秋楽
    [09/23]輪廻くん 千秋楽 アフタートーク
    [09/25]<輪廻くん>感想 シーン1


                                                <2011,10,03 up>


    Scene2. <Prisoner's Monologue> (高田雄治)


    第1の男、塩原さんは、心臓発作であっさり死亡。
    シーンとシーンの間は完全には暗転せず、小道具大道具のセッティングは、全部役者さんたちがやっていました。役者陣は慌ててセット転換をしているわけではなく、かといって、もたもたしているわけでもなく。
    セット転換をしている幕間の時間も、芝居の一部になっていて、その間合いはとても心地の良いものでした。

    で、3人芝居ということだったので、一人ずつ順番に登場するのかなと思っていたら、シーン2も一生くんでした。

    舞台中央には、落語の高座のような形に組みあわされた木枠が置かれました。
    一生くんが、その高座上に置かれた座布団の上に正座して、ぺこりとお辞儀をすると、シーン2開始。
    ここは独房。第2の転生先の高田は、連続通り魔殺人で死刑を待つ囚人。
    そしてここで行われたのは、身振りと語りのみでの、死刑囚の独白。

    あー。なるほど。そういうことかあ。
    落語は<一人芝居>の最たるものだものね。
    これは<一人芝居>が宿命的に持ってしまう
    「誰に向かってしゃべってるの?」
    っていう不自然さを逆手にとった演出なんだね。

    落語スタイルで、敢えて客に向かって語りかけることで、一人芝居の<不自然さ>を<話芸>という形に転換させてるのね。
    うっわ。これはなんだか、すっごくかっこいいなあ。
    朗々としゃべり続けて、全く台詞をかまない一生君もかっこいいし。
    こういうカウンターを繰り出してきちゃう、ノゾエさんの脳内世界もかっこいいなっ。


    虚構に虚構をかけ合わせると、役者と客の間にだけ通じるリアルが生まれる。
    そのリアルが「現実」である必要はない。
    だって、演劇なんて最初から大嘘じゃない。
    役者と客は互いに向き合ってるのに。おたがいの姿が見えているのに。どっちも相手の存在に気づかないフリをして。キレイで優しい嘘をつきあって。「いま、ここ」だけで成立する世界を共有してる。

    おはなしはみんなウソ。目の前を流れてゆく光景もみんなウソ。
    だけど今、役者と客の間に流れている感情だけは、ホント。




    Scene3. <Falling Man> (小山内清文)

    次の転生先は、飛び降り自殺の真っ最中。
    このシーンも一生君でした。
    私は、全6場のなかで、このシーンが一番好きでした。キヨちゃんのアホの子っぷりが、めちゃくちゃかわゆすだし。笑えたし。
    繊細な芝居に定評のある一生君ですが、彼の笑いのセンスは、もっと評価していいと思うんだ、私。
    表情の変化とか、絶妙な間合いとか。一生懸命やってればやってるほど、見てる方は笑いがこみ上げてくるところとかさあ。

    シリアスで真面目なことをやるのは割と簡単。
    でも、人を笑わせるのはすごく難しいんだよ。だから私は、人を笑わせることのできる人は、無条件で好き。

    あと、見た人は分かると思うけど、なんか動き的にも凄いことやってたよね。
    2×3(4列かも)の段違い平行棒みたいな鉄棒を、幕間に一生君自身が透明板の後ろから、にゅーっと押し出してきて。
    その棒を使って器械体操をしているかのように動きながら、台詞べらべらしゃべってた。

    なんかこれって、さらっと見せてるけど、ものすごくハイレベルなことやってないか?
    フツーできないよ。あんなの。なんであんな無茶な体勢で、さらに台詞を息も切らさず、噛みもしないで言えるんだ。
    筋力も凄いんだろうけど、身体能力も凄い。なんだか本当に体操選手みたい。

    膝裏と首だけを支点にして体を支えるとか、私には無理だから。
    私があんなんやったら、地面に叩きつけられるのを待つまでもなく、その場で首の骨が折れて即死だから。

    やっぱり、あの腹筋はダテじゃないのね!

    やっぱ筋肉っていうのはさー、人に見せびらかしたくてつけたような、無駄にでかい筋肉は美しくないと思うのですよ。
    やはり筋肉は、機能的で無駄なく引き締まったカタチが、もっとも美しいと思うんですよね!


    ・・・失敬。取り乱しました。


    話を元に戻すと、シーン2と3は、演出が対になってんだなあと思いました。
    これが、一生くんがLOOKatSTAR!plus2011 (学研ムック)のインタビューで言ってた『実験』だったのかな?
    全然違うのかもしれませんが。私は勝手にそう解釈した。

    シーン2は、役者を座らせて、体の動きを抑制して、言葉の力だけで客を説得する「静」の演出。
    シーン3は、<飛び降り自殺中だけど、精神集中で時間を止めてみたよ>っていうムチャな状況を、コミカルな体の動きで、力技で客を納得させちゃう「動」の演出。

    これって役者のポテンシャルの高さと力量を、これでもかとばかりに見せてくれる演出だよね。
    これ見て、「一生君てこんなに動ける人なんだ」ってびっくりした客は多かったと思うよ。
    役者に求められてることは凄く高度だけど、でも、凄くやりがいのあるチャレンジだったろうし、本人もやってて楽しかったろうね。



    つづく・・・(多分)


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