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    舞台『薄桜鬼』感想<役者編1>

    今更感漂っちゃってますが、『薄桜鬼』の役者さん感想、窪田君と早乙女君篇です。
    あくまで、役者の感想です。
    ストーリーは、他のブロガーさんとかのサイトでどぞ。
    私は、舞台見ながら頭の中で原作と比較しちゃうのがイヤだったので、ゲームはやってないし、アニメは軽くキャラの見た目と設定だけ確認して、あらすじはダンナから聞いたという適当さ加減なので、書かない方がいいでしょう。

    二人のことしか書いてないのに、相変わらず長いです。

    他の印象に残ったキャストさんの感想は、また別記事で。

    <沖田総司役/窪田正孝>


    第一声聞いた瞬間。

    ちょっ。待って。ちょっと待って。
    だ、だだだだだれ? この美少年(声)。
    うっそー。窪田君こんな声してたっけ? 私が知ってる彼の声じゃないんだけど。
    なんか音声加工してない?(おい)

    ビジュアルはもとより、声がね、違和感なくてびっくりした。
    うん。確かにアニメの沖田さんも、こんな感じの声質で口調だったと思う。
    アニメの声優さんも高めのS口調で喋ってたと思うけど、
    窪田君の声音が声優さんのそれと合ってて、ハマり過ぎててびっくりした。

    もうね、沖田さんは、あの声で、あの口調で、私的には大勝利って感じでした。
    声は大切。とっても大切。
    役者は顔よりも声の方が断然大事。

    やっぱり、窪田君は地声に近いハイトーンボイスで演じてた方がいいなあって思った。
    『ガチバン』では頑張って低い声でヤンキー役やってたけど、無理してダミ声出してる感がアリアリだったんで、沖田さんの方が断然良かったわ。
    窪田君は地声が高めで、透明感のある嫌みのない声なんだから、若いうちはそういう声を出してった方がいいんじゃないかな。年とればイヤでも声は低くなる。
    ていうか、ダミ声で芝居されると、ノドがつぶされそうで心配だわ。

    元々、沖田さんのビジュアルはそんなに心配してませんでした。
    雑誌のフォトセッション見た段階で、凄いハマってたし。
    『ガチバン』の舞台挨拶観に行った時も、なんだか美少年モードに入っちゃってて、

    (ああ、沖田さんが憑依してるわ。沖田さんどんな人か知らないけど、もう窪田君、降ろしてきちゃってる。だってもう顔が違う)

    て思ったもんね。

    舞台でも登場して、喋った途端に、

    はい、薄倖の美少年きたーーーーー!!
    はい、ドSきたーーーー!


    ていうのが良く分かりましたよ(笑)

    あと、羅刹化後の銀髪ロン毛ヅラも似合ってた。
    『ガチバン』の時の銀(金?)髪には惹かれるものがありませんでしたが(だって私黒髪フェチだし)、どうせやるなら、これくらいコスプレ臭い格好の方がサマになりますね。

    今回の舞台で窪田君は、『沖田総司』という、既にゲームやアニメでの『キャラクター』が出来上がっちゃってる人を演じたわけですが。なんていうか、『類型的にカッコいいキャラ』の仮面をかぶって芝居をしたことで、『様式美』というか、『型』がある故の美しさを演じる機会に恵まれて、それは彼の役者としての器を広げる上で、凄く良かったんじゃないかって思いました。


    窪田君は元々、色気とか殺気とか、その手のナマっぽい感情を、理屈じゃなくノリでがーーっと出せちゃう人で、つくづく天才肌だなということは前から感じてました。
    で、それは何でかというと、窪田君は多分、自我の皮膜が薄過ぎるから、シャーマンみたいに、別の人格を自分の中にすこんと取り込んでしまえるんだろうなあと。

    その分自己防衛が出来なさ過ぎて、『ケータイ捜査官7』をやってる頃は、(この子そのうち死ぬんじゃあ?)っていう恐怖を感じるくらいに危なっかしかったんですが(明らかに色々無茶してたよな)。
    でも今は、そこまで心配しなくても大丈夫な気がしてきた。昔はひたすら内に向けられていた焦点が、外に向けて合わさってきているのを感じたよ。

    だからやっぱりこれからも、彼は映像と舞台は交互にやっていくといいと思った。

    窪田君は映像でも映える人だとは思うんだけど、映像って無機質なカメラに向かっての芝居でしょ。撮り方の順番もバラバラだし、それが観客に届くまでにもタイムラグが生じるし。
    それにやっぱり映画やドラマって、監督のものだと思う。
    撮ったものを、どう切ったりはったり繋げたり加工したりするのかは、結局監督次第だからね。
    映像のお仕事ばっかりだと、窪田君は自分の中に深く潜り込み過ぎてしまって、それはあまり彼にとってはいいことではないような気がします。

    でも、舞台は役者のものだから。
    舞台の幕が上がっちゃったら、やり直しも撮り直しも出来なくて、全部役者たちがどうにかするしかない世界だから。
    けれど、あなたに注がれる観客の視線が。
    リアルタイムの反応が。
    きっと、あなたの自我の皮膜を補強してくれる。


    というわけで、今回の経験を糧に、いつか本家新感線にも召還されるように頑張ってください! 
    彼はなんだかんだで大手事務所所属だから、今後も映像と舞台をコンスタントに続けて顔がもっと売れたら、それが出来るような気がしてきた! 
    いのうえさん、『薄桜鬼』見に来てたらしいしさっ! 窪田君の顔、覚えていってくれてたらいいなあ、いいなあ。

    (て、だらだら書いてる間に、『鋼鉄番長』が大変なことになってしまった。本当にケガは怖いなあ。『薄桜鬼』チームに大ケガした人はいなかったのは、やっぱり役者がみんな若かったからなんだな)。



    そして、ここは大きく出て、蜷川舞台とかもどうだろうか、などと書いてみたり。
    ああいう、ゴテゴテにデコラティブで、『クラシック』な舞台をやって欲しいなあって思った。
    いや、私が、蜷川演出がそこまで好きかと言われると、それほどでもないんだけど(え?)。
    本当のことを言えば、蜷川演劇は、長くてクドくて古臭くて退屈だと思ってるけどw
    でも、『オールメール』シリーズの喜劇ならいいと思う。
    何言ってるのかはさっぱり分からないんだけど、舞台上のエナジーは凄まじかったよ。蜷川御大、枯れる気ねえな。
    ていうか『から騒ぎ』が凄く良かったから、ああいうのに出て欲しい。
    高橋一生君のビアトリス嬢が、本当に良かったんだよー。
    まあ、シェイクスピアで女形なんて、一生君くらいに上手い人じゃないと、とても出来ないとは思うけど。
    でも窪田君にも、あれくらい上手くなって欲しいんだけどなっ!
    ニーナの目が黒いうちになんとかっ。
    井上さんとつかさんには間に合わなかったから、急いでっ!

    などと、微妙にシャレにならないことを書いてみたり(怒られるぞ)。
    でも割と本気。結構本気。本気と書いてマジと読むくらいに、私はいつだって真剣よ。





    <土方歳三役/早乙女太一>


    彼が舞台に飛び出してきた瞬間に、その場の空気が変わるのが分かった。
    ああ、この人は本当に舞台の人だ。
    文字通りに、舞台の申し子だ。
    この人の魅力は、映像ではその半分も伝わらないだろう。
    こんなオーラを、美しさを、映像に収められるわけがない。


    やっぱり、早乙女君の所作の美しさとか、殺陣の格好良さとか、主役としての存在感は圧倒的でした。
    うーん。これは凄い。別に彼のファンというわけじゃないんだけど、見蕩れてしまった。
    そういえば、新感線の『蛮幽鬼』見に行った時も、早乙女君の華麗な舞と殺陣に魅せられて、W主演だったはずの上川さんと堺さんがあんまり印象に残らなかったんだった。

    で、彼は素晴らしく動きの美しい人なんだけど、台詞は本人も言ってるように苦手なのかなあ、と思いました。
    いや、普通の台詞はいいんだけど、千鶴とのやり取りが固いというか・・・。

    一言で言えば、
    エロさが足りない。

    「この女を守りたい!」ていう、情熱とか欲望とかね、そういうのはあまり感じられなかったなあ。
    まあ元々、脚本や演出自体にそういう要素が薄かったというのもあるし、ひょっとしたら太一ファンは恋愛要素を嫌がる人も多いのかもしれないんだけどw 
    いや、なんとなく。客席にそういう空気を感じなくもなかった。私の気のせいかもしれないけど。

    舞台パンフのインタビューでも、「あまり恋愛チックになりすぎないようにしたい」と彼は語ってましたが。
    いやあ、そこは照れずに出しちゃった方が良かったんでないかい? と思った。
    彼は、座長としての貫禄たっぷりだったけど、それでもまだ未成年だからねえ。
    惚れたはれたが、一番気恥ずかしいお年頃なのは分かりますよー。

    でもね、9割男性的なものに、1割女性的なものを振りかけると、それがスパイスになって,男性的な部分が一層際立つのよ。
    おしるこに塩をちょっと入れると、甘みがひきたつじゃん。
    あ、これだと例えが逆だ。
    えーと、じゃあ、インドカレーとナンを交互に食べると、ナンの甘みでカレーがさらに美味しくなるとか、そんな感じ。

    なんかねえ、彼は最近のインタビューで、「女形は本当は好きじゃない」とか「これからは男らしいのをやっていきたい」とか割と言ってるんだけど。
    やっぱり、彼は産まれたときから色々なことを背負っている人で。
    自我が固まる前から、大衆演劇特有の『型』とか、その他色々なことが自我の上に乗っかっていて、そのことが彼の自己表現を、少し不自由にしている面もあるのかもしれないなあって思いました。
    早乙女君は窪田君とは逆で、自我の殻がなんだか厚くて固い感じ。

    彼には、急いで大人になることを求められた人特有の、せつなさと翳りを感じたんだけど。
    でも彼はその業を受け入れて、芸として昇華できる強さを持っているね。

    太一君は、今後もストレートプレイのお仕事を、外部でもっとやってくといいんじゃないかなと思いました。意外と小劇場系もいいと思うぞ。
    (それでは彼の客が客席に入りきれないという問題が発生しそうだが)。

    女形が出来ることも、殺陣がほれぼれとする程美しいのも、それは彼の強烈な武器で個性で。
    その才能が欲しくて欲しくて、でもどうやっても得られない人は、いっぱいいる。

    彼は外部の劇団とか、プロデュース公演に出て、外部から自分を見ることで、自分が持っている力に気づいたり。
    他者の人格を借りて、生々しくて感情的な台詞をいっぱい口にして、自我の殻を少しずつ壊していったら、もっともっと素敵な役者になれるんじゃないかな。





    言語表現よりも、身体表現の方が得意そうなところは共通の。
    自我の皮膜が薄い役者と。
    自我の皮膜が固い役者。

    真逆の過剰と欠落を抱えた二人がなんだか仲良くなったのは。
    磁石のNとSが引き合うように。
    自分にないものを相手に見ていたからかもしれないね。


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    Comment
    拍手レス:10/31 00:45にコメントくださった方へ
    感想の感想ありがとうございますv

    この間立ち読みした雑誌で、確か歌舞伎の某亀治郎様が(伏せてないw)、
    「役者は9割が才能です」
    って断言してたから、才能は身につけるものじゃなくて、元々「ある」か「ない」かのどちらかなんでしょうね。
    才能のある人は、最初から役者が出来るんだろうし、ない人はいくらやってもダメなんだろうな、というくらい、才能っていうのはあるんだと思います。

    で、窪田君は確実に才能があるし、ストイックに自分を律して役者のスキルを身に付けていく努力家でもある。
    ので、このまま変なアイドル俳優路線とかには行かずに(まあ、彼はいわゆるイケメンではないので大丈夫だとは思いますが)、じっくりとキャリアを積み重ねていって、役者の世界で生き残っていって欲しいです。

    あとはとにかく、
    「女とマスゴミにだけは気をつけろ!」
    ってことですね。

    >tuba さん
    コメントありがとうございます。
    深く考えてるというより、深読みし過ぎてて気持ち悪いと自分では思っているのですが、『納得!』と言ってもらえると救われますねえ。
    ああ、私生きてていいんだ~、みたいなw
    窪田君には、今後も頑張ってお仕事していって欲しいですね。本当に。もうすっかり母親目線で見てますので、まあとにかく大ケガだけはしないように、という気分です。

    『鋼鉄番長』のチケットは取ってなかったのですが、(新感線のチケットは取りにくいので、行けなくなった友人に譲ってもらうか、ゲキシネで観ることが多いです)新感線の動向には注目しているので、今回の大アクシデントには心底肝が潰れました。
    公演中止日に当たっちゃいましたか・・・心中お察しいたします。
    本当に色々な意味で、メモリアルな興行になっちゃいましたね。しかし、ある意味貴重な経験かもしれませんよ(ポジティブ解釈)。


    ちょこっとお邪魔してコメント読ませていただきました。私も美夜さま同様、新感線ファンであり、窪田ファンでもあり、薄桜鬼を娘と観に行っていろいろ感じていました。美夜さんのように深くは考えていなかったのですが読ませていただいて凄~く納得!窪田くんにもこれからがんばって欲しいものです。もちろん新感線のアンケートには出演希望役者名で書かせていただこうかと…。思っていた矢先に鋼鉄番長…購入していたチケットが公演中止日(それも初日)になってしまいガッカリ…。でもコメント読ませていただき元気出ました。ありがとうございました~ 
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