「ケータイ捜査官7」第37話『ケイタとタツロー』

    今週の『続・夏目友人帳』を見てたら、今回の話の予告編(30秒ver.)が流れて、それ見ただけで既に泣きそうになってたんですが、本編見たら案の定ダダ泣きでした。
    脚本も演出も役者も、全部良かった。
    あーもう、これが子ども番組の枠にくくられてるのが信じられない。
    大人こそ見ろ。テレビの前で刮目して正座して見るべし、見るべし。
    ていうか、私は毎週そうしてますが、何か?

    やっぱり、シリーズ構成の冨岡さんは腕がいいなあと思います。
    【少年の成長と、他者とのコミュニケーションを描く】という物語のベースが明確で、そのことは第1話から現在まで全くぶれてない。
    1年という長いスパンのドラマの中で、現実世界の時間の流れも物語にきっちり組み込んで、一人の少年のゆっくりとした、それでいて確実な成長をこれまでのエピソードの中にきっちりと落とし込んでいる。
    だから、タツローの
    「お前変わったな」
    という台詞がすんなりと、見ている者の胸にも届く。

    「なんでもいい。どうでもいい」
    という言葉と態度で、自分と世界との接点を断ち切っていた少年が、事件に巻き込まれて、自分の事を「優しい」と言ってくれた人の遺志を継ぐ形で、アンダーアンカーのエージェントという仕事に就いて。
    それは成り行きと、人の死を背負ってしまった義務感からやり始めた事だけれど、今は、

    「俺この仕事好きなんだ。始めは【やんなきゃ】だったけど、今は【やっていたい】って思う」

    と、自分の意志で、自分の言葉で、はっきりと他者に伝えられるくらいに成長したのだ。

    これが泣かずにいられましょうか。
    でさあ、この時のケイタ君の演技が凄くいいのよ。
    泣き出しそうなのを一生懸命こらえて、「うん・・・・がんばる」って自分に言い聞かせるようにつぶやく時の表情が、小さな子どもみたいなんだけど、それがとてもリアル。
    なんていうか、この人は凄く綺麗な感性を持っているんだなあと思いました。

    ケイタとタツローを安直に仲直りさせなかったところも、抑制が利いていて良かったと思います。
    「俺たちの友情は永遠だぜ」なーんて嘘だからね。そんな嘘っこ描いちゃいけないものね。


    演出もすごく良かったです。
    『ケータイが生まれた日』では、映像の美しさに泣かされたから、その丹野監督回ということで期待してたんだけど、今回も映画的な奥行きと広がりのある映像が綺麗で、やっぱり泣きました。

    三池監督の傍若無人な映像も好きだけど、
    丹野監督の端正で繊細な画面も素敵だ。

    くすんだ灰色の風景に溶けこむ、ケイタの持つ透明な傘。
    それとは対照的な優璃の持つ傘の、鮮やかで闊達な赤。

    撮影時に雨が降ったのは多分偶然だと思うんだけど(雨の日を狙ってたなら、それはそれで凄いわ)、その景色がケイタの心象風景と綺麗にリンクしてて見蕩れてしまいました。

    どのシーンの撮り方も素敵だったけど、バス停のシーンが特に良かったです。
    周囲の喧噪の消えた画面の中で、ケイタと優璃の口も動いていないんだけど、その上からモノローグのようにかぶせられた二人の声がとても印象的。滅多に自分の事を話さないケイタが、珍しく自分の本音を吐露するという貴重なシーンを、とても丁寧に撮っていてくれたと思います。

    説明的な台詞や顔のアップのような直接的な表現には頼らずに、少し引いた視点から、人物とその周辺の世界を、やわらかく包み込むように見せてくれていて、それが何だかとても幸せなことのような気がしました。

    ほんでもって、いつにも増してセブンさんがラヴリィでけなげでした。

    ケータイのくせに、「空気を読む」という高等技術を身に付けたセブンさんは、ケイタ君をストーキング、じゃなくて、遠くから見守る作戦を敢行。

    犬に舐められたり。
    困った笑顔で赤ちゃんをあやしたり。
    観覧車から落ちそうになったり。
    ケイタ君の知らないところで、とんだ大冒険をしていたわけで。
    で、最後の、

    「何もしていない。君を見ていた」

    で、涙腺決壊ですよ。
    なんでここで泣くのか、自分でも良く分からないんですが。
    これは恋かしら(違う)。

    あーもう、これがもうすぐ終わっちゃうのかと思うとホントに切ないわ。終わりなんて来なければいいのに。
    でも、最初からどういう終わり方をするかは決まっていて、最終クールはそこに向かって怒濤の展開を見せてくれるはずなので、きっちりばっちり見届けようと思います。


    下書き消失に耐えて、良く書き直した、私。
    というか、この情熱を、どっか他のところに振り分けたほうがいい気が凄くする。


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