運命じゃない人

    映画評を読んだり、ネット上の感想を見たりして、『お、これは私好みの話かも』との予感を胸に、私にしては珍しく自発的に映画館で見てきました。
    いやー、面白かった面白かった。これはいいわ。渋谷に行ける人は今のうちに見ておいた方がいいぞ。無理な人はDVDになったら見てね。
    構成で魅せる話だから、あんまり詳しく書くとネタバレになってしまうから感想を書くのが難しいんだけど。
    ある出来事を、別の人物の視点から見てみると、裏では別のエピソードが進行していて、次第に騙し絵みたいに全体像が浮かび上がってくる、という構成になっています。時間軸がいったり来たりするから、複雑で煩雑になっていてもおかしくないんだけど、なんかそれが凄く分かりやすいんですよ。「あ、あの人がこんな所にいたのか」みたいな、位相のずれがとても楽しい。実際館内でも何度も笑いが起きていたしね。

    キャラクターも立っていてよろしい。

    一応主役の宮田君(中村靖日)は、今時珍しいスーパーピュアーな青年なんだけど、見た目が微妙にキモい感じ。

    「宮田君て、すっごいいい人だよねー。いい人なんだけどねー」

    で、終わりにされてしまうタイプ。

    色白だし、服装も全体的になんだか白っぽい。

    でもさー、彼がほんとにいい子でさー、だんだん背中に白い羽が見えてくるし、がんばれーと応援したくなるんだな、これが。

    その幼なじみで親友の神田君(山中聡)は、ワイルドな無精ヒゲがお似合いのやさぐれ私立探偵。

    宮田君のあずかり知らぬところで、いろいろやってます。でもそれはみんな宮田君のためなあたりが泣けます。

    私が一番好きなシーンは、二人で朝食食べてるところ。この時の二人のセリフがとてもいい感じ。

    いいよ。私、男の友情は信じてるから。女の友情は毛ほども信じてないけどな。

    要するにこれは、

    純な青年のラブストーリーであって、

    男の子(って年じゃないんだけど、二人とも『子』って感じのかわいらしさがあったので)の友情物語でもあって、

    悪い女と達観した男のコンゲームでもあるわけです。

    女子も二名ほど出てきますが……。まあ確かに女はこうだよな。逞しくてしたたかだよな。うん。

    それに対して男のなんとロマンティストなことよ。いいぞ。私は男のこういうロマンティズムはかなり好きだ。

    後味もよくって、多分映画館にはいるまえよりも幸せな気持ちで外に出ていける映画。

    この監督の次作も見てみたいです。


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