ファイナルファンタジックな欲望の終わり

    というわけで、前の感想が「一生くん萌えー」としか叫んでないのはさすがにあんまりだろうと思ったので、もう少し真面目に書いてみましたが、あんまり『演劇』の感想っぽくならなかったです。
    そして思いのほか長くなってしまいました。どちらかというと私的『オタク』話。
    それでも良ければ、読んでください。



     『ファイナルファンタジックスーパーノーフラット』(長いって)のストーリーを要約すると。
     理想的な脳内彼女を、努力して強化し続けてきたオタク青年が、最終的にはその妄想を構築しきれなくなってしまって、「妄想がそんなにつらいなら、現実に逃げちゃえばいいじゃない」って言われて、現実に踏み出す話だったわけなんですが。

     まあ、結局、そういうところに落ち着いちゃうんですか、そうですか。
     オタクは以外とオタクが嫌いですからね。
     『エヴァンゲリオン』の庵野監督も、エヴァ以降の一時期に、オタクどもの閉塞感が嫌になって脱オタクを意識したって言ってたし。
    監督不行届 / 安野 モヨコのあとがき参照)

     私も十分オタクですけど、そんな自分のキモさは十分自覚してるんで、せめてそんな自分を客観視することで、キモさが外に溢れ出して現実に浸食していかないように、努力はしています。そうして日常生活の中では隠しているキモさの部分は、ネットの中で放出しています。それでようやく精神のバランスが取れるのです。ああほんとネットがあって良かったなあ。中途半端に趣味がマイナーなために、趣味の話が出来る人ってネットの中にしかいないもの。
     
     出来るなら現実生活なんか送りたくない。煩わしいだけの人間関係の中になんかいたくない。好きな本と映像と舞台だけ見続けて、思念と妄想と解釈と思索だけに耽る生活がしたい。でもそれが商売に出来る程の超オタク(例:荒俣宏)の域には当然達していないので、仕方なく現実生活から生きる糧を得ているわけです。ああ面倒くさい。

     そりゃ私も、プライドばっかり無駄に高くて、社会に出もせずに引きこもって、言い訳ばかりしているような人間は嫌いですよ。

     でもさあ。
     現実ってそんなに偉いの?

     誠実であるがために、現実に過剰に適応しようとしすぎて、挙句に心の病を発症する人が大量発生しているのに?
     図々しくて厚顔無恥ででかい声張り上げて他人を見下すような奴らが、病気になれる程の繊細さもないという理由だけで、でかい顔でのさばっているのに?
     1日に100人近くの人間が、毎日毎日ひっそりと自分の命を断ち続けているのに?

     本当にそんな現実に出て行かなくちゃならないの?
     神経をすり減らす程の努力をし続けなくちゃいけないの?
     間違っているのは、そんな現実の方じゃないの?
     誰のことも傷つけないなら、妄想に浸り続けたっていいじゃない。

    と、思ったのですが、なんか変にずれた感想なのかなあと我ながら思います。

     あと、トシローちゃんはキモオタのはずなのに、あんまりキモく見えませんでした。うーむ、これはやはり一生君の佇まいが端正すぎるからなのだろうかと思ってみたり。でも、ただのブサキモヒキオタの元に女が複数集まるわけがないので、キモいのに可愛く見えることのほうが正しいのかもしれない。ちなみに、学ラン姿のトシローちゃんは、『フラワーオブライフ』(よしながふみ)の真島に似てました。ああっ、これで眼鏡かけてれば完璧だったのに(何がだよ)。

     あと、男の欲望は『支配と所有』のかたちをとると思うのに、トシローちゃんには、そういうところが全然なかった。まあ、あんまりギラギラされてると、私が見ていて嫌になるからいいんですけど。なんだか最初から去勢されてる人みたいだったねえ。これ男の人が書いてたら、ウサミミはまずつけないだろうなあ。男性性の分かりやすいメタファーとして、刀持たせるか拳銃持たせるか。そんなところじゃないか? だってウサミミつけたって可愛いだけじゃないですか。なんでそんなものを男の人が自ら選んでしまうんですか?

    『貴様は萌えを欲している主体なのに、その自分が萌えキャラになってどうすんだよ!』

    って、見ている私はそんなトシローちゃんに萌え萌えしながら思いました。うーん複雑。
    あと、『貴様』という単語は、オタクしか日常的には使わないよね。うん。やっぱり私ってオタクだわ。わーいもう救いようがないや。

    男オタクの欲望と女オタクの欲望の違いも書こうと思ったんだけど、それやると今度は腐女子の話が出てきてしまうので、今回はやめておきます。もう十分長いしね。


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