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    普通とそれ以外を分けるもの

    ようやく今週は一生君の舞台『ファイナルファンタジックスーパーノーフラット』(長い)を見にいけるので、それに関することを書いてみようかと思います。


    以前書いたエントリで、『本谷有希子の登場にはドン引きした』と書きました。
    それは、『劇団、本谷有希子』 『本谷有希子文学大全集』というネーミングを見た瞬間に、
    『この露出狂的自己愛と自己顕示欲のあからさまさには、境界例のニオイがする」と感じたからです。
    説明サイト→http://homepage1.nifty.com/eggs/

    文庫になったので、腑抜けども、悲しみの愛を見せろ / 本谷 有希子
    をざっと読んでみたのですが、主人公の女の思考回路が

    【私の素晴らしさは、真に才能のある人にしか分からない。
    私には才能があるのに、周りの連中が嫉妬してつぶそうとしている。
    だから私が上手くいかないのは、みんな周囲の人間達のせいだ。私は何も悪くない。
    全ては私を認めない周囲が悪い。私を認めろ認めろ認めろみとめろミトメロ(以下エンドレス)】


    絵に書いたような、というか、そのまんま境界例(あるいは自己愛性人格障害)の事例として精神医学のテキストに書いてありそうなことが書いてあったので、
    「なんだ、やっぱりか」と思いました。

    別にそれが悪いと言っているわけではないです。

    病跡学(パトグラフィー)という学問があります。精神医学の一分野で、歴史的に著名な人物の精神医学的研究をおこなう学問のことなのですが、個人的に興味のある話なので、関連領域の本を時々読んでいたりします。
    パトグラフィー的視点からの評論の例http://homepage3.nifty.com/tamakis/%8D%D6%93%A1%8A%C2/sensya.html
    斉藤環がサブカルチャーに関して言及している論説は面白いと思うのだけど、問題は、精神分析用語を多用しすぎて、半分くらい何を言っているのか分からないということだな(苦笑)。もうちょっと分かりやすく書ける人だと思うのに、読者をケムに巻くようわざとやってるんだろうか?

    そんなこんなで、作家だと三島由紀夫とか太宰治とか、ミュージシャンだと尾崎豊がそうだったんじゃないかと言われているようなのですが、そういうのを読むと、境界例的心性と創造性には相関関係があるのかなあ、というか、やっぱり創作者はどっか人間的にはおかしいよね、って話になるのかなとも思いますが。

    で、本谷氏にそういう狂気と紙一重の才能があるのかどうかは良く分かりません。一冊斜め読みしただけでは判定が出来ない。ただ、結局は同じことしか書けない人の可能性もあるので、ネタに詰まったら、柳美里みたいに自作自演に走る可能性もあるなあと思います。これは舞台見てからの判断だな。


    本谷氏と一生君のインタビュー動画も以前はっておきましたが、初めて見た動く本谷氏は、予想通りに『香ばしい』感じの人でした。
    「私の才能って凄いですよね(意訳)」みたいなことを平然とのたまわっていたような気がしますが、それに対して隣にいた一生君は、当たり障りなく「そうですね」的コメントをしていて、そのあまりの【心のこもってなさ】に爆笑しました。
    いやー、さすがだわー。確かに腹黒いわー。ますます好きになっちゃったわー(笑)。
    『Top Stage』での対談で、本谷氏は初対面でこの一生君の【ドス黒さ】を見切っていたようですが、そういう他者に対する直感力はやっぱり鋭いなあと思う。
    本谷氏のことは人間的には好きになれそうもありませんが、この直感力や見立てる能力には、シンパシーを感じます。

    だって私も一生君が「爽やか」とか言われてると、

    どこが?

    と思いっきり素で思うんですけど。
    だってなんか彼は得体の知れないものをいっぱい内部に飼っていそうだよ。
    だって若いのに発言が頭良すぎるもん。
    変なフェロモン放出し過ぎだもん。


    『婦人公論」には、本谷氏と佐藤江梨子のインタビューが載ってたので読んでみました。
    本谷氏曰く、「自分は別にいじめられることもなく普通に過ごしてきたので、そのことがコンプレックスだ」

    そうかあ? 
    もしそれが本当だとしたら、それは単に自分に向けられた冷たい視線に気づいてなかったか、「まあ、私の才能に嫉妬してるのね」って華麗にスルーしていただけじゃないのか? だって、文章を通してしか氏のことを知らない私ですら「この女なんかヤベエ」オーラを感じてしまうのに。

    サトエリの方が、自分の「頑張っているのにどうも上手くいかない」部分を分かっている。で、分かっているのにどうにも出来ないあたりに、やっぱりそれっぽいスメルを感じる。
    だって普通、失恋したからって、自分の泣きはらした顔の写真をブログにアップしたりしないだろう。芸能人だから私生活を切り売りしてるんだというエクスキューズは通用しないって。
    なんかなー、「見て見てー、またリスカしちゃったー」ってざくざくに切られた手首の写真をブログにアップしている人々と似たようなニオイを感じるよなー。

    というわけで、サトエリも、本谷作品のヒロインにはぴったりだと思います。まる。



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