『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』感想

    今日、いや、もう昨日か、ワールドシリーズ(以下WS)の初日を見てきました。
    わざわざ木更津で。
    感傷旅行っすよ、感傷旅行。
    夕方、木更津駅前の某コーヒーショップで、本日ご一緒した方々と、ぐだぐだとキャッツの話をしてたら、店のマスターと奥さんがとても良くしてくれたので、泣きたくなりました。
    おありがとうございます。

    今日は取りあえず、ネタバレ抜きの感想をアップしておきます。
    といっても、試写会直後にキャッツSNSにアップした文章の加筆修正版ですが。
    ネタバレありの感想は、もう少し考えが頭の中で発酵して漏れ出してきたころに書こうと思います。
     気長にお待ちください。





     正直、完結編の内容には期待しないようにしていた。
     今まで、数年たっての続編物で、良かったものなんて見たこと無いし。

     磯山P&クドカンが手がけた、本編から数年後という設定の続編には、既に『池袋ウエストパーク スープの回(以下IWGP SP)』がある。
     私は、IWGPは原作もドラマも一通り目を通しただけで、特に思い入れがあるという作品ではないのだが、それでもこの作品のSPを見たのは、『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』の公開を控えて、キャッツの面々がワンシーンだけカメオ出演していたからだ。
     キャッツの出演シーンだけを見てみれば、ファンとしては手を叩いて喜べる物であったのだが、SP全体の出来を言うと、正直、
    「キャッツファンは喜ぶかもしれないけれど、IWGPファンは、この作品の出来には満足しないのではないだろうか?」
    と、ファンでもないのに懸念してしまうような代物だった。

     今から考えると、IWGPは、クドカンのオリジナル作品ではなかったことも関係しているのかもしれない。
     あるいは、「3年経ったことで大人にならざるを得なくなった若者の苛立ち」を描くには、まだクドカン自身の時期が熟していなかったと言うか、要するに当たり前のことを当たり前に書くことに、まだ恥ずかしさを払拭しきれない部分が当時はあったように思える。


    『木更津キャッツアイ』という作品に関して言えば、この作品の枠内で出来る実験的なことは、もうドラマと日本シリーズでやりつくしただろうと思っていた。

    『死を扱うけど、湿っぽくしない』

     そのコンセプト通りの作品がもう既に出来ていて。
     だから前作から3年もたった今、それをもう一度やろうとしてもそれは、単に前にあった物をただ『なぞる』だけになってしまう。
     そんな『ダサイ』ことを、面白いことを作ることに多大なプライドを持ったプロデューサーや脚本家がするわけもないだろうし、今更そんなことをやるつもりもなかったのだろう。

     新しいこと。実験的なこと。面白いこと。ありえないこと。
     そういったことをやり尽くして、最終的にたどり着いたのが、王道で直球な物語だったことは、青春群像劇の帰結としては当然のことだし、そうするしかなかったのだと思う。

     WSは、話の骨格だけ見てみると、こういう話になるんだろうな、こういうエピソードをやるんだろうな、と思っていた通りの話だった。
     でも、じゃあつまらないかと言えば全然そんなことなくて。
     笑える要素もいっぱいあって、伏線に見えない伏線の張り方も相変わらず凄くて。
     ぶっさんに残されていた人たちは、それぞれに変化も成長もしていたけど、見ていて
    「この人はこんなこと言わない。こんなことしない」
    と違和感を感じることはなかった。
     やっぱクドカンは凄い。今更言うのもなんだけど、天才だ。
     話の展開は相変わらずトンデモなんだけど、もう慣れた。
     ファンなら今更そこには誰も突っ込まないだろう。

     WSはぶっさんの話じゃない。
     それは分かっていたことだし、予想していた通りに残された4人とその周囲の人たちの話だったけど。それでもやっぱり。

     私の目は、ぶっさんに向いていた。

     この人は、こんなに孤独な人だったんだと思ったら、涙が出てきてどうしようもなくて、そのことに家に帰ってから気づいたので、それ以来映画を思い出しては涙ぐんでいる。
     あれだけ同情されるのを嫌がって、意地はって、弱みを見せないようにしていた『面倒くさい』人を、可哀想だなんて思いたくないのに。
    こんな思いをするくらいなら、ぶっさん、ドラマの時におとなしく死んでてくれれば良かったのに。
     それだと綺麗には終わってたけど、伝説にはならなかっただろうし、私も、こんなに架空の人を想うことも無かっただろうけど。

    『日本シリーズ』が終わった時に、私はもう彼らに『さよなら』できていたと思っていた。
     だから、『ワールドシリーズ』なんて蛇足じゃないの?とも思っていた。
     今度のことで、成長した彼らにも「さよなら」できたけど、それでももう少し、気持ちを整理するには時間が必要みたいだ。
     でも多分彼らなら、私の気持ちが追いつくまで、そこで待っていてくれるだろう。

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