Archive | 2011年02月

    『深説・八犬伝』感想1

    <This is not a reality but a fiction. >

    この舞台を観終わって思った事は、
    『カッコ良いことや、楽しいってことは、もうそれだけで正義だなあ』ということだった。

    才能のある綺麗な人達が、舞台の上できらきらした眩い光と、圧倒的な熱量を放ってくれている。
    今ここにいる客を楽しませるためだけに、汗と涙にまみれて、喋り捲って動き回っている。
    なんて贅沢で刹那的な時間だろう。
    エンターテイメントはやっぱり強い。
    この「おはなし」に、中途半端な理屈や、気取った文芸臭なんかいらない。そんなものは、お楽しみの邪魔だ。


    『深説・八犬伝』を観る前に、予習がてら『ガーネットオペラ』のダイジェストを何度か見たのだけど。

    「これはゲームである。そして物語でもある」

    という台詞が、何度聞いてもそこだけ浮き上がって聞こえた。
    『深説・八犬伝』にも、それに近しい台詞がやっぱりあった。

    聞いてて引っかかりを感じる部分には、大抵なんらかの意味やメタファーが隠されている。
    わざわざ物語の登場人物に、「これは虚構だ」と宣言させる作家の意図は何だろう?

    「この作品は、お客様と一緒になって創るものだと強く感じました」
    「僕は舞台が大好きです」
    「こんな時代だからこそ、娯楽は大切で、自分はそこに向かってやっていってます」


    カーテンコールで役者達が言っていたことに、何となくその答えの一端を見た気がした。


    人間の想像力は意外と限局的で、人が心地良いと感じるストーリーの筋も、実はたいして多くはない。
    今から約200年前の人が生み出した長大なサーガのモチーフが、手を替え品を替え、沢山の人達によって今でも受け継がれてきているように。
    人が心地良いと感じる「おはなし」の筋は、今も昔もそんなに変わらないのだろう。


    演劇は英語で『play』
    ごっこ遊びは『make-believe play』

    『演劇』は『ごっこ遊び』の延長で、アナクロで非合理的で、それ自体が目的のような『play』だけど。
    子どものような大人達が、全身全霊で『ごっこ遊び』を繰り広げてくれるから、客もその遊びに本気で付き合えるのだ。

    人には、遊びと物語が必要。それらがなくても死なないけど、あった方がきっと楽しい。

    私は初見の時は(この話がこのまま終わっちゃったらイヤだなあ)と思っていたから、あのラストで『救われた』と思った。
    話の整合性をとるなら、ラストの一歩手前で終わっても良かったのだろう。
    でも私は、あのラストは、客が虚構の世界に傷つけられる事なく現実に戻っていくための、『おまじない』のようなものだったんじゃないかと思う。

    表現は常に誰かを傷つけてしまう可能性をはらんでいて、傷つく人は勝手に傷ついてしまうけど。
    でもきっと、このおはなしで傷ついてしまった人はいないでしょう?
    客の心に楔を打ち込んだだけで帰しちゃうような演劇もあるし。そういうものの方が高尚だと思われる向きもあるし。私だってそういうのも見るけど。

    でも、生き延びる事だけで精一杯の現実から逃避して、虚構の世界に慰められたいことだってあるわけじゃない。
    エンターテイメントって、そのためにあるんじゃない?

    出来れば、物語の最後は幸せな方がいい。
    幕が降りた後に残るものは、「楽しかった」という気持ちだけでいい。
    それが終わらない夢でも、あり得ない奇跡でもかまわない。だってこれは、虚構だもの。

    決められた場所と空間で、ひとときだけの夢を見る。
    役者と客が、信じる事を共有する。
    そして、虚構の世界に遊んだ後に、それぞれの現実の旅に戻る。
    それがきっと、演劇というおはなしの効用。

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    『深説・八犬伝』千秋楽

    無事終了です。
    キャスト・スタッフの皆様、お疲れさまでした。

    観終わったらもっと淋しくなるかなあと思ってたんですけど。
    満足した!
    というのもあるし(そりゃあれだけ観ればってツッコミは不可!)
    本当にケガ人が出なくて良かった!
    に尽きますね。ホンット良かった。

    多分、毎度仕事の速い公式サイト担当の方が、近日中にカーテンコールの様子はupしてくださると思いますが。(やんわりと圧力)。

    当たり障りのなさそうな事を書いておくと。

    初日同様全員挨拶があって(もう座長の良い仕事っ振りには毎度惚れ惚れしちゃう)。
    コロスさん達は本当に八面六臂の活躍だったので、名前を名乗っていいんだよと思った事とか。
    あんたも芸人体質かーー!な人がいたとか。
    最後はスタンディングオベーションが起こったりもしたので。
    是非ノーカットで動画をアップして欲しいと思います。


    内容の感想とかは、また後日のんびりと書く予定です。



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    ☆八犬士トークショーイベント

    <2月21日(月)19:00開演の部終演後>


    今度のチケットは意図的に取った!(開き直り)。

    見るたびに、座長の頬が痩けてきているのがちょっと心配です。
    あと少しだから。
    どうかどうか、全員大きなケガなく、千秋楽を終えることが出来ますように。


    さて、トークショー。
    司会は、演出の西田さん。
    登壇者達はみんなリラックスした感じで、八犬士の仲の良さも伝わってきて、とても面白かったです。

    しかし、司会(@作・演出)と、座長(@沈着冷静)と、毛野たん(@生粋天然)以外がみんな芸人臭い。
    あの人達「ここぞとばかりに、おれが面白いこと言ったるぜ」感に満ち満ちてたんですけどー。
    君ら一体本業は何だよ。
    で、西田さんも、そうした発言を拾っては、ちょいちょい上手い事茶々を入れてるんで、なんだかコント見てるみたいだった。
    こういうのどっかで見た事あるなあ、なんだっけ。

    ああ。思い出した。

    ドリフの学校コントだ。

    これが分かる人は、私と同世代ですね。多分西田さんも私と同じようなものを見て育って来たんだと思った。年齢的に。
    まあ私は今年も17歳なんですけどね(おいおいっ)
    揺れ動く幅の広い17歳なんで、酒も飲めちゃうよ。

    もう、トークショーのダイジェストが公式サイトにアップされてるので、詳細はそっち見てください。
    役者さんの印象と、カットされてた面白コメントだけ書いておくよ。
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    『深説・八犬伝』バレンタインスペシャルカーテンコール (その2)

    というわけで本題なんですけど、
    なんかこう・・・・・・。

    痛々しさMAX! な感じなんで。そういうものだと思って読んでください。

    いまさらとか言うな!

    そして出来れば、その1を先に読んでください。
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    『深説・八犬伝』バレンタインスペシャルカーテンコール (その1)

    えー。多分お越し下さった方のほとんどが、イベントの事を知りたかったと思うのですが。
    そこまでたどり着く前に、時間切れになってしまいました。
    前振りが長過ぎるのが悪いんです。すみません。
    本題は、また後日アップします。


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    『深説・八犬伝』初日スペシャルカーテンコール

    信乃さま、素敵だったあああーーーーー!!

    やだやだ、もうもう。カッコいいじゃないのっ!!
    やっぱりチャンバラ&コスチュームプレイは、最高のエンターテイメントですねっ☆

    ・・・的な、舞台本編感想は、また後でじっくり書きます。

    どうかどうか。どなた様もケガや事故なく、最後まで完走することが出来ますように。

    さて。
    仕事の速い『八犬伝』公式HP担当さまのお手により、
    初日スペシャルカーテンコールの様子がupされてましたよ。


    私さあ。『怪奇大家族』で、高橋一生くんのファンになって以来、彼の舞台は全部見に行ってるはずなんだけど。

    彼がこんなにカーテンコールで、喋ったり、にこにこしてたり、お手振りしたり、仕切ったりしてるのって、初めて見たよ!

    彼は大概カーテンコールでは、淡々としてることが多い・・・よねえ?
    『から騒ぎ』の時は、女の子の格好で可愛くお手振りしたりもしてくれてましたが、特に挨拶とかはしてなかったし、それも役の一環て感じだったし。

    まあ、私も彼の『初日』舞台を見るのはひょっとしたら初めてだからかもしれないんですけど。
    なんでこれまで『初日』を避けていたかと言えば、緊張し過ぎてしまうからです。私が(いい加減慣れろ)。

    だから、今回のカーテンコールは、

    今の私なんだか、もの凄く珍しいものを見てる!

    って気分でしたよ。いや本当に。

    この舞台って、私の期待値もスペシャルだったんだけど、彼にとっても結構スペシャルなものなのかもしれない。

    ていうかさあ、彼、もともとこういう、

    キラッキラでヒラッヒラで、ケレン味もアクションも全開な、大人向けヒーロー舞台やりたかったんじゃないのかしら?

    どうなの? どうなの? それは全力で支持しますよ! 

    私も、アクションヒーローもの大好きですからっ!

    もう、信乃さまの「また足を運んでいただけると嬉しいです」とのお言葉に、

    はいっ、喜んで。また参上いたしますっ。

    と、心の中でお返事いたしておきましたから。無言で念波送っておいたから(怖)。

    あれーー? 
    私、今年は、「同じ舞台は3回まで」って決めてたはずなのに、なんで手持ちのチケットさらに増えてるのかなあ? おかしいなあ? 
    あんまりたわごと言ってると、したをちぎられてしまうのに・・・ねえ?


    でね、本当は時間の関係とかもあるから、メイン+あたるちゃんの挨拶で、誠治郎さんが締めて終わる予定だったみたいなんだけど。
    誠治郎さんが挨拶で、コロスさんたちのことをねぎらって前に出そうとしたりするのを見て、やっぱり全員に話してもらおうと思ったみたいで。

    信乃「誰が欠けても成立しない舞台ですから」

    ということで、全員挨拶その場で決定!

    座長っっっっ・・・・! 

    ナイス判断ですっ! 素晴らしいです。感動しました。
    うん。ほんと、みんなの挨拶聞けて、すっごく良かった。本当に良かった。

    その様子は、後編で見られることでしょう(ですよね?)。公式サイトさま、よろしくお願いいたします。


    <情報>

    ・公演時間は、一幕:1時間15分、休憩:20分、2幕:1時間30分
    ・登場人物多いから、『八犬伝』話を知らないという人は、公式HPで人物相関図だけでも見ておいた方がいいかもしれません。
    ・『クリエちゃん』はただ今、信乃様コス中。
    ・女子トイレと物販は混みます。パンフだけなら1階受付でも買えます。
    パンフは買いです。要チェックです!


    以下ちょっとだけ。パンフネタなので隠します。



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    八犬伝初日

    行ってきました。

    取りあえず一言。

    初日のチケット取って良かった!

    いつもは、初日は取らないんだけどね。今回はお祭りな予感がしたので頼んで正解。

    カーテンコールで、一生くんがしゃべってるし。にこにこしてるし。

    詳しい感想は明日以降に書きます。

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    トライ・エイジ~三世代の挑戦~「第二回 金田一家三代の物語」

    明日から、『八犬伝』始まるじゃないですか。
    つまり2月は高橋一生月間じゃないですか。
    で、『トライエイジ』は、その前夜祭ってことじゃないですか。
    偉い人の再現ドラマパート出演っていうから、真面目な役なのかなあって思ってたのに。


    (以下、腐れ耐性がある方のみどうぞ)
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    『深説・八犬伝~村雨恋奇譚~』開幕直前イベント 感想2

    ぎ、ぎりぎり初日に間に合った。

    もう「深説・八犬伝~村雨恋奇譚~」HPに、イベントの映像やトークがアップされてるので、そこに書かれてることは省略。
    信乃さま@高橋一生氏中心の、私の脳内つぶやきです。だからレポにはなってないって。
    記憶が薄れてきたので、多分順不同になっちゃってます。



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    明後日は『八犬伝』初日

    ですね。
    私の体調も、大体治った・・・・はず。
    初日には無理にでも治します。押忍。


    以下、本当にしょうもない妄想ネタ。
    なので隠す。

    本当に妄想ですったら。
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    人生の総量はプラマイゼロ

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    『深説・八犬伝~村雨恋奇譚~』開幕直前イベント 感想1

    「深説・八犬伝~村雨恋奇譚~」HP

    というわけで、八犬伝のイベント行ってきました。

    後方席にはマスコミも入っていて、こちらにかなり詳細な記事がアップされました。

    チケットぴあ

    エンタメ ターミナル←オススメ

    というわけで、上のレポを読めば写真も記事もあるので、これで大体事足りると思うので、もう私は書かなくてもいいんじゃないかなって思ったんだけど。

    レポじゃなくて、当時の脳内風景を書き残しておくことにしました。
    言っときますけどこんなのレポって言わないから。
    そのつもりで一つよろしく。


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    スポーツ紙に『八犬伝イベント』記事

    すいません。レポはまだ書けてないのですが、取材記事と、当日の高橋一生氏の写真があったので、リンクしておきます。

    スポニチ

    もう、ちょおカッコ良かったですよ。超カッコ良かったですよ。
    大切なことなので二回言ってしまいましたよ。

    で、私のレポはまだ書いている途中なんですけど、(これから仕事なんで、続きは夜に)、単に私が興奮してただけのシロモノで、レポにも何もなっていなさそうです。
    まあまっとうなのは、他の方のを読んでくださいってことでね。



    あと、東宝の『八犬伝公式HP』もリニューアルされてました。
    フライヤー(?)が新しくなって、本番用の衣装での写真になってますよ。

    「深説・八犬伝~村雨恋奇譚~」HP

    出演者のインタビュー動画も、主役以外の方達もupされてます。
    ごめんまだ主役さんのしか見てない。

    ねえねえねえねえ。パンフは当然あるとして、一緒に生写真売ったりしないの?
    私買うよ! 
    ていうか、単体写真が超欲しいよ!
    この信乃様のビジュアルだったら、他の役者さん達とのセット販売でもいいよ! 
    一生くんのこんなコスチュームプレイが楽しめるなんて、いわゆるイケメンわらわら舞台に出ることなんて、
    もうないかもしれないんだから

    「こちらパンフと写真のセットをお求めになられますと、抽選でサイン入りファイルを差し上げます」

    みたいな、お行儀の悪い商売したって、今の私だったら許してしまえるわ。

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    パンフが楽しみ過ぎる

    東宝さんがツイッター経由で、ようつべに『八犬伝』高橋一生インタビューをupしてくださってます。
    見たい人は、ツイッターか、ついろぐで探してみてね(限定記事って直リンダメなんだろうか?)。
    ネタバレがイヤな人のために、一応感想は隠しておきます。
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