見てきました。
山口雄大監督は、相変わらず気のいいアニキって感じでした。
ちなみに、ミートボールマシン(以下MBM)は、映倫通してないそうです。
確かにR指定はついてなかった。
しかし、レイトショーでは、どのみち未成年は見られなかろう。
高橋一生くんは、やっぱり頭のいい人だなあと思います。
私、彼と同じ年くらいのときに、こんなに理路整然と自分の考えを語れたりしなかったよ。
今も出来ないけど。
以下、微妙にネタバレ気味の感想です。
未見の方はお気をつけ遊ばせ。
私はホラー愛好家では全くないし、普段自発的に恐怖映画を見る人間でもないのですが、『MBM』はそんなに怖くなかったです。
あれ、スプラッタホラー謳ってるのに怖くないっていうのは、褒め言葉にならないんだろうか?
えーと。
なんつーか、普通にストーリー性のある、出来のいい映画だと思ったのですが。
『日本では一般公開が見送られ』る必要がある程、えげつなくはなかったと思うんだけど。
やっぱあれか。
子どもが殺されるのがまずかったのか?
そりゃまあ、血の雨も臓物もまき散らされてましたけど、映像としてみる分には、ローパジェットとは思えないくらい、綺麗に撮れてるなあと思いました。
CGじゃなくアナログにこだわったって言ってたから、それで着ぐるみの戦いでは、チープになってるんじゃないかなあと思ってたんだけど、全然そんなことなかった。
さすがに、一生くんの胸のところから大砲が出てきて発射された時は、
『やべえ、笑いたい。ギャグ? これってギャグ?』と思ってしまった私の頭が憎い。
だから、スプラッタとギャグは紙一重なんだってば。
所謂残虐描写にしても、『これ以上描写したらえぐい』地点になると、ぱっとカットが切り替わってたので、むしろ、抑制してるんじゃなかろうかと思いました。
私は、爪を一枚ずつ剥がすとか、いたぶることを目的とした残虐描写は嫌で、なんでかというと見てるだけで痛くなるからなんですが。
どうせやるなら、首チョンパ、人体爆発くらいの方が、むしろ嫌悪感少ないですね。
「海外の映画祭では、さんざん『鉄男』に似てると言われた」らしいので、『MBM』見る前に『鉄男』も見てみたけど、私は全然似てないと思いました。
『鉄男』はアートフィルムって感じで、映像美を楽しむものでしょう。モノクロ映像が鉄の質感を際立たせて美しいなと思いましたが、何しろストーリーが無いので、3回程寝かけましたが。
『MBM』は、エンタテイメントっていうか、ぶっちゃけベッタベッタな話ですよ。
童貞オタク青年が、好きな女に気持ちを伝えようと思ったんだけど、女にはトラウマがあって、そのことで女を傷つけてしまって、なんとか取り繕おうと思ったら邪魔が入って、最終的には気持ちを伝えることが出来ましたが、結局悲恋に終わりましたというね。
でもこれをそのままやったらすげー恥ずかしいから、照れ隠しで、血とか臓物まき散らしているんでしょう。
悪い男に絡まれたヒロインを助けるだなんて、どこの『電車男』かと思いましたが。
でも、こういうのって、私好みのラブストーリーだったりするんですよね。
私も、普通の恋愛ものは、こっぱずかしくて見てらんないんですが、純情男がストーカー気味に暴走する片思い話は、かーなーり好きです。
やっぱり、主役が童貞って言うのがポイントよね。
まだ女に対して、すんごい理想を持っちゃってるから、エナジーの暴走っぷりが凄くて、勘違いをまき散らしながら一途な恋心をぶつける姿が、みっともなくて可愛くて愛しいんですわ。
一生くんは予想通り、そういうナイーヴな演技がめさめさ上手かったです。
例のキスシーンも、予告編ではドキドキしてたんですが、映画館で見てみたら、左胸の下辺りが、きゅーきゅーですよ、きゅーきゅー。
んもー、なんかすっごく切ないんだよー。
寄生されて変形してしまった体にコートかぶって徘徊する姿とか。
ぐったりと倒れ込んでる姿に、泣きそうになったのはここだけの秘密だ。
でも、ラストのアレはぶっちゃけ蛇足でしたな。
「あーもう、やっちゃったよ」って頭抱えたくなった。
多分、あのまま終わるのが恥ずかしくて、ついつい外国映画のパロディ(私には何となくマーズアタックが頭に浮かんだ)入れてしまったんだと思うんだけど、そういう照れ隠しいらないから。 普通に終わっていいから。あれで一気に全編ギャグになっちゃったから。
DVD化の際は、切って欲しいなあ。あれ。
プチ私見
・この映画で一番キモチ悪かったのは、手塚とおるさんの顔。
おじさんなのかおばさんなのか全然分かんないんだもん。
あの、ほっぺたとあごの肉のつき具合がものすごくいーやーだー。
・パンフに、雨宮慶太デザインネクロボーグデザイン画が載ってますが、ヨージの顔は、一生くんには全く似ておらず、なんだか鋼牙くんに似ています。かーんーとーくー(笑)。