『瞼の母』感想 全体篇
全体の印象。
くさなぎくんは、テレビで見るよりは舞台で観る方がカッコいいと思いました。ただ、品がありすぎて、ヤクザ者には見えなかったですが。殺陣ももちろんこなせてるんですけど、なんか『軽い』んですよ。多分、コンサートでのダンスは、上方向に、重力に逆らう動きが重視されてるんだと思うんですけど、殺陣は下に力を溜めて地を這うように動くものでしょう?  だからかなあと思ったんですけど。どうでしょう? 
時代劇台詞は言い難そうでした。
大竹しのぶさん演じる母親との対面シーンは、さすがの迫力でした。大竹さんに負けてなかったねえ。

演劇世界では有名な人がたくさん脇役で出ていて、まあ贅沢なんですけど、『ええ、この人がこれしか出ないの?』と思わなくもなかったり。篠井英介さんなんか、本当にあれだけの出番で良かったんでしょうか? こういっちゃ何だが、もし私が彼のファンだったら「ばかにするなあっ!」って怒ってたかもしれない。そういう意味では、贅沢というよりは無駄遣いじゃね? と思わなくもなかった。この物語に出てくる『母親』は、全員篠井さんが演じればよかったのに。
と、次に篠井さんが出るお芝居のフライヤーを見て思ったよ。『「女」に取り組み続ける四十路を超えた3人の男の物語』ですって。んでね、『相棒』で三浦刑事をやってる大谷亮介さんと、ヒロコママ役の深沢敦さんも出るの。うは。そういえば大谷さんの舞台はまだ見たことないぞ。行こうかなあ。
『ウドンゲ』HP  http://www.g2produce.com/3cha/udonge/index.html

セットはすごい金かかってそうで凄かった。特に、忠太郎と母親の対面シーンで、部屋の外に咲いている桜がすげー綺麗で見蕩れてしまいました。あれは凄かった。

06/11. 00:09 [ 舞台 ] CM2. TB0 . TOP ▲
劇団扉座第35回公演 『アトムへの伝言』 @紀伊国屋ホール
扉座の舞台を見るのは二度目です。
今年の春に初めて見た『語り継ぐ者たち』がとても面白かったのですが、この時は脚本を外部の人が書いていたので、座長の横内謙介さん作・演出だと、どう違うんだろうと思って、あまり予備知識を入れずに見てきました。

結果。
大笑いしながらも、号泣しました。公演後はよろよろしてました。
伏線の張り方がとても綺麗で、笑いと泣きのバランスが絶妙。
ストーリーはタイトル通り『鉄腕アトム』が下敷きになっていて、アトムを知っていれば、あの結末も予想できるはずなんだけど。それでも泣いた。
人を喜ばせるために作られたお笑いヒューマノイドと、笑い方を知らない博士たちと、時代から取り残された漫才師の話。
劇中コントが、そこらの芸人のコントよりよっぽど面白くって大笑いしてたんだけど、笑いの部分が大きいほど、せつなさと静かな哀しみがゆっくりと、時には激しく落ちてくる。
笑いと哀しみのツボって近いよね。

ドラマ『相棒』ファンならよくご存じ、山中たかシさんと六角精児さんがW主役でした。

山中さんの今回の役は、『カッパ』。
登場シーンが、カッパのかぶり物を着て、お笑いをするというものだったので、客席は最初のうち戸惑っていたようでしたが、カッパの設定が分かってくると、ぐっと客席ののめり込み度が増していきました。
いろいろなコスプレしながら体を張ったコントをしている山中さんは、めちゃめちゃ楽しそうでした。きっとこういうの好きなのね。
で、このカッパが、面白くて、可愛くて、健気で、いじらしくて、泣けるのです。
山中さんはテレビで見る分には、そこいらに居そうなにーさん風ですが、舞台だととても映える人です。所作が凄く綺麗なの。そして、色気のある演技をする人だなあと。エロイという意味ではないよ。
生で見ちゃったら、これは惚れるね。

六角さんは、「チーとも痛くなーい」のギャグでかつて一世を風靡した漫才師役。
これがとてもいい声なんだ。
私後ろの方の席だったのだけど、そこまで声がびしーっと届くの。
「電車男」から舞台を見に来た人も結構いると思うけど、その人達がこの六角さんを見たら、ちょっとびっくりしちゃうかも。
このコンビが凄かった。ホントに面白かった。そして泣いた。
今週の日曜日までやってますが、チケットはまだ微妙に余ってるそうです。なのでもう一回見に行ってきます。



12/08. 22:17 [ 舞台 ] CM0. TB0 . TOP ▲
『エデンの東』 東京グローブ座


1ヶ月以上も前に見た舞台の感想を今頃書くのかよ、とセルフツッコミを入れつつ書いてみます。


そんなに沢山舞台を見ているわけではないけれど、すごく『正統派な舞台』という印象を受けました。

話は分かりやすく、演出も奇をてらうことなく丁寧で、見やすかったです。


原作も映画も見たことがなく、粗筋を知っているくらいだったのですが、なんだか思っていたよりも、どのキャラも『迷える人たち』でした。






06/06. 15:15 [ 舞台 ] CM0. TB0 . TOP ▲
STUDIO LIFE 【OZ】  GEO team ver.
樹なつみさんの原作が好きだったので、見に行ってきました。ほとんど前知識無しで。

印象としては、

フィリシアがかわいくねえー

(注:スタジオライフは、男性のみの演劇集団です。つまり女装)

だがしかーし。

ムトーは激☆カッコ良かったー!

たー たー たー たー (←エコー)


さすが原作者に「ムトーが原作の画のイメージに近くてびっくりした」などと言わしめただけのことはある。

(ほんまかいな。リップサービスじゃないの?) などと思っていた私を許してください。

パンフやチラシの写真を見た限りではあんまりピンとこなかったんだけど、生はイイ!

顔小さいし、黒髪短髪だし、背高いし、手足長いし、細く見えるけど多分中身は詰まってますね。だから軍服着てても似合うんだこれが。筋肉ついてないと、軍服は似合わないのだよ。ただ細いだけの人が軍服着ても、幅が余っちゃって格好悪いのよね。

感想書き損ねた『歩兵の本領』でも、窪塚弟がなんか自衛隊の制服が似合わないなあ、って思ってたら、細すぎるからだと言うことに後から気づきました。

高橋一生君は似合ってました。生着替えのシーンがあって、その時シャツがめくれて、腹筋がチラ見えしたんですよ。きゃーーー。

清四さんて、意外とマッチョだったんですね〜(舞台が違う)。

もーーーー。お姉さん思わず前かがみ、違った、前のめりでしたよ。

……すみません。取り乱した上に、話がそれてしまいました。



03/13. 02:54 [ 舞台 ] CM0. TB0 . TOP ▲
劇団☆新感線 『荒神』
行って参りました。新感線生舞台@青山劇場。

場所が凄い、値段も凄い。パンフまで高い(2500円て、ありえなーい。買ったけど)。

それも納得の密度の濃さ。

楽しかったーーー。


初めて見た新感線は、川原和久さん目当ての(またかい)、【花の紅天狗】のDVDでしたが、

「こんな馬鹿馬鹿しいことを力一杯、金も能力も手間暇もかけてやってる大人たちは、なんてチャーミングなんだろう」

と、思いました。

滅茶苦茶なんだけど、伏線もストーリーもちゃんとあって、投げっぱなしにしないでちゃんと最後はまとめてるんですよね。

【オタク芝居】を自認しているところもいい。

今回は、歌とダンスはなかったけど、V6の森田君を主役に据えて、当て書きで彼の魅力を存分に出しつつも、「新幹線の芝居はこうだぜ」っていうのが、伝わってきました。

森田君も好演でした。

さすがに、演技巧者(しかも濃い)の劇団員の人達が隣に来ると、セリフの明確さとか声の大きさとかクドさ(笑)の点では負けちゃうんだけど、身のこなしの滑らかさとかスピード感が、見てて心地よかった。


本編でも彼の身長はネタにされてましたが、私は運動神経の優れた小柄な人が動き回っている姿を見るのも好きなんです。水谷豊さんが好きなのも、そう。この人の運動神経は並みじゃないですよ。機会があったら、「傷だらけの天使」見てください。若い頃の彼は、「宮崎アニメのヒロインみたい」に、空でも飛びそうな動きしてますから。

パンフの中でも、作家の中島かずきさんが、『良い役者さんというのは、「重力から自由」』って語ってました。

森田君も、高くジャンプしても着地の時に音がしなさそう。そういう軽やかさを彼は持っている。

やっぱり、普段からコンサートホールに何万人も集めて、全方向からの視線の中で動き回っている人は、違うなあ。

森田君の殺陣は、強そうって感じはあまりしなかったんだけど、つむじ風みたいにくるくる動き回っていて。

「ああ、これはマンガとかアニメの動きだなあ」

って見とれたし、そういう動きの出来る彼の個性は、漫画的表現を舞台に持ち込んでいる新感線との相性が良かったですね。

そのせいかどうかは知りませんが、なんだか途中から森田君が【犬夜叉】に見えましたが。

なんか似てません? 小さくてかわいくて犬っぽくて女に頭が上がらないあたりが。


<その他の感想>

・(橋本じゅんさん演じるボラーは、存在自体がヒキョーだなあ)、って思っていたら、終演直後、隣にいたKさんの第一声が「これであなたも橋本じゅんのファンね」だったので、私はやっぱりサトラレなのだろうかと思いました。

・でもあの終わり方は、少年ジャンプの打ち切りマンガみたいだとも感じましたが。背後に「俺たちの戦いは終わらない!(未完)」ってアオリが出ててもおかしくなさげ。

だから2年後くらいに『荒神2』があってもいいよね。

・開演前は「森田剛と同じエレベーターに乗りあわせたことあるんですよー」なんて言ってたのが、終演後は「今日のごーくんの衣装のヒラヒラが綺麗でえー」と、2時間で森田君の呼称が変化してしまったり。

(kさん、帰り道興奮してて、テンションおかしくなっててすみませんでした。声でかかったですね、私。ひー、恥ずかしい。ちなみに、姐さんというのは、Kさんへのリスペクトを表明してみました。先生でも、先輩でも、マスターでも、なんでもいいんですけど、何となくノリです。嫌なら変えます。何がいいですか?)

・もう一回、千秋楽間際くらいに、どれくらい初回と変わったか見比べてみたいなあ。

・しかし、初日で、濃いファンが集まっていたのだろうとはいえ、

「悪いけど、そーいうの、コンサートでやってくんないかな」

みたいな、一部のファンの行動が目に余りました。はっきりいってかなりひどかった。

好きな人の名前に泥を塗るような行為はやめましょう。




03/08. 02:55 [ 舞台 ] CM0. TB0 . TOP ▲