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    確かに再読せざるを得ない・・・が

    イニシエーション・ラブ イニシエーション・ラブ
    乾 くるみ (2007/04)
    文藝春秋
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    数年前の『このミス』でベストテン入りしてたので、じゃあ文庫になったら読むかと思っていた本その2。
    恋愛ミステリだというのは知っていました・・・が。
    読み始めてから軽く後悔。
    こりゃ、ミステリだと分かってなかったら、絶対読まないタイプの恋愛話だわ。
    私は、男に自分の要求を押し付ける女は嫌いだし、それに唯々諾々と従ってしまう男も嫌いなんじゃーー。男の美学は痩せ我慢だーー。女が外野で何を言おうが、自分のスタイルを貫くくらいの頑固さとプライドを持たんかいっ!
    あーっ、もうっ、イライラするっ。

    とムカムカしながらも、どうにか読み終えました。

    ・・・・・・・・・・・。

    うん・・・・・。まあ、確かに、最初から戻って読む必要のあるミステリかもしれない・・・が。

    再読するのが釈然としない。
    だって恋愛パートが面白くないんだもの
    良くありがちな「人間が書けてない」とかそういうつまらなさじゃなくて、凡庸すぎて、その凡庸な女と男の嫌さずるさ加減が腹立つ。なのである意味人間は書けているのでしょう。でもつまんない。
    なんでまた時間をかけて、面白くないものを読みかえさなくちゃならないんだーーー。


    とぶーたれてました。幸い解説を読んだら、「あれがこれで、これがそれで、あれはこれの伏線で」というのが分かってきたので、読後一時間程かけて頭の中で、ずれてたパズルを組み直す作業をしてようやく、話の構造が立体化しました。良かったわ。何かがあったのは分かったんだけど、何があったのかはっきりしなかったので、馬鹿になったのかと思ったもの。

    しかしだなー。私が本格ミステリを読むのは、
    『な、なんだってーーー?」とか、『しまったー。だまされたーーー』的なサプライズとカタルシスを得るためなので、読了直後にすっきりしないミステリは個人的に点が辛くなります。

    ありきたりな恋愛話に感情移入が出来るとか、もやもや感を楽しみたい方にはおすすめです。
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    その装丁にも◎

    夜は短し歩けよ乙女 夜は短し歩けよ乙女
    森見 登美彦 (2006/11/29)
    角川書店

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    本屋大賞第二位。そして気づいたら山本周五郎賞も取ってました。
    前者はともかく、後者は「えー? なんかその賞とはそぐわない感じ」と思いましたが。
    デビュー作の太陽の塔 / 森見 登美彦が『ファンタジーノベル大賞』っていうのも『?』でしたが。だって自意識過剰なインテリ青年(多分童貞)の繰り言がひたすら続く話で、全然ファンタジックじゃなかったんだもの。最後の方がちょっとだけファンタジックでしたが、なぜこれをファンタジーノベル大賞に応募したのか、そして審査員も良くこれに賞をやったものだと思いました。面白かったけど。

    で、『夜は短し~』ですが。
    『太陽の塔』よりもファンタスティックで、ストーカー度はやや低めで、主人公の空回りっぷりが楽しく、果てしなく無駄に思えた努力が意外にも最後には報われたりするので、読後感もよろしゅうございました。

    『京都』の微妙なパラレル空間設定とか、主役の背後で有象無象の輩がうごぐご蠢いている様子とか、ヒロインの素っ頓狂振りに、高橋留美子ワールドの香りを感じました。
    この世代の男性クリエイター(文系オタク)って、かなりの割合で、高橋留美子の呪いがかかってるよね。
    そんなに君らは、ラムちゃんが好きか、響子さんが好きか、ん?
    私は彼女らの空気読めなさとか、ヒステリックなところとか、男を振り回すところが嫌いだったし、そういうのを良しとする男どもも嫌いだったんだけど、最近は年とって丸くなってきたせいか、どうしてそういう女性が魅力的に見えるのか理屈では分かるようになってきたので、『男って馬鹿だね』で流せるようになりました。

    恋愛ものはイライラするから嫌いなんだけど、これは、なんちゃって擬古文で書かれた、笑えるラブコメでした。天然系ヒロインの『黒髪の乙女』は、『計算してない天然なんていません!』とムカつきそうな設定なのに、ムカつかなかったので、すいすいっと読めました。ラストは心がほっこりしました。そしてやっぱり私は、オタク青年の、間違った方向にピュアな純情が好きな模様です。

    歌野

    葉桜の季節に君を想うということ 葉桜の季節に君を想うということ
    歌野 晶午 (2007/05)
    文藝春秋

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    刊行当初、めったやたらと評価が高かったので、文庫になったら読もうと待ってました。
    で、読み終えました。
    ◯◯ミステリだったので、内容については語れません。本格ミステリが好きで、ハードボイルドが好きなら読んでください。

    帯に「これが現代ミステリーのベスト1です」と、強気なコピーが踊ってましたが。
    うん。面白かったよ。想像してたのとは全然違う話だったけど、確かに騙されたし。
    でも正直、4賞受賞は取り過ぎじゃないかとは思いました。
    なんとなく、
    『歌野晶午なのに、よくここまで書いた!』
    という、ご祝儀受賞だったような気がしなくもない。いや、よく出来てたんですよ。出来てたんですけどね。そこまで褒めなくても・・。

    なにしろ、この人のデビュー作はひどかったもんなあ。
    でも、書き続けることで上手くなって、化けてしまった希有な例なんだと思います。




    芥川賞と直木賞と本屋大賞と

    そういえば吾輩は、三四郎賞をとれませんでしたね。


    今期芥川賞を取った伊藤たかみのことは、名前しか知りませんでした。角田光代の旦那さんですか。というか男性だったのか。
    角田光代の小説は読んだことがないのですが、確か彼女が直木賞を取った直後にダ・ヴィンチのインタビューで、『恋愛してない状態がない』とか『同棲中』みたいなことを語っていた記憶が何となくあります。
    まあ、こんなほんわかした顔して、発展家な人だ(いつの時代の感想なんだか)と思ったので、まだ恋愛を楽しみたいから独身なんだと思ってました。あるいは事実婚。


    直木賞を取ったのは、森絵都と三浦しをん。まだ若いけど、デビューが早かったので、作家歴は意外と長い二人。その作品全ては読んでないけど、二人とも好きな作家さんなので何となくうれしい。
    森絵都は昨日「つきのふね」を読んだばっかりだ。そうか。直木賞にノミネートされてたから、書店に文庫が平積みになってたんだ。
    この作家は、【大人になってしまって忘れてしまっていたけれど、昔確かに持っていた感情】を、静かに、そして明晰に書ける人だなあ、と涙しながら読みました。最後の放火魔のでてくるところとか、昔書いた手紙とか、盛り上げどころなのに、ちょっと詰めが甘いところがありましたが。


    最近は、小説にしろマンガにしろ、思い切り泣けるか、思い切り笑えるものか、どっちかしか読みたくないです。
    ちなみに、今年読んだ本で一番泣いたのは『東京タワー』です。
    どうよ、この見事なまでのベタっぷり。
    いいのっ。
    ビバ☆オーソドックス! ベタ上等!
    マザコンもここまで突き抜ければ、いっそ感動的なんだ。
    CMでちょこっとだけ、大泉洋版の『東京タワー』を見ましたが、確かにリリーさんに似てる気がしました。
    映画版はオダジョなんだったよね。最初聞いたとき『ええーーー?どこが?』と思ったけど、旦那ちゃんが「ああ、なんか似てるじゃない」って言ってて、そういわれてみればそんな気がしなくもないような気がしてきました。

    しかし、森絵都はいったいどれだけ賞を取れば気が済むんだ。児童文学の賞を取りまくった上に(いま『つきのふね』の作家紹介を確認したら、8つも賞取ってた)、直木賞まで取っちゃって。宮部みゆき以上のバウンティハンターっぷりですな。


    三浦しをんは、小説はデビュー作しか読んでないです。が、どっちかというと小説より、腐女子節炸裂のエッセイの方が笑えて好きだ。
    だって。(あなたは私ですか?)と思ってしまうくらい、ものすごくその思考回路が理解できて怖いんだよ。マンガ好きだし、妄想病だし、基本引きこもりなのに、おっかけのためには新幹線使って遠出するような心性が、分かりすぎてなんだかいやん。でも笑える。なんか口調というか書き方が微妙に古めかしいのがなおさらツボだ。

    三浦しをんもこれでブレイクか。



    マイショップ機能とやらが追加されたらしいので

    試してみよう。

    境界に生きた心子 境界に生きた心子
    稲本 雅之 (2005/01)
    新風舎

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    ↑最近読んだ、ボダの彼女との日々を綴ったノンフィクション。
    文章は上手いからさくさく読めたし、ボダの行動言動は良く分かりましたが、私が男だったらこんなめんどくさい女とは付き合いたくないです。
    というか、めんどくさい女を聖女扱いしていることに、ちょっと、いやかなりひきました。
    すまん。私は基本的に、女には厳しいんだ。

    心理関係のワークショップに出てみたりするような、深層心理系に惹かれてしまう男性だからこそ『(他の人間よりも心理学に詳しい)僕が理解して包んで守ってあげなきゃ』と思えるんだろうなあ。じゃなきゃ付き合えないよなあ。それっていわゆる共依存て奴ですか?
    それよりなにより、こんなめんどくさい女がカウンセラーをやっていたという事実が一番恐ろしかったです。
    おいおい。他人をなんとかしようとする前に、まず自分をなんとかしろよ。
    とツッコミをいれるまでもなく、彼女は自死してしまいましたが。

    みたいな突っ込みどころに気づかなければ、ラブストーリーとして読めなくもない話。

    まあ、とにかく男性はロマンティストだよ。ほんと。


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    Author:美夜(miya)
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